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また、
【18】
「え、越後先生…」
そこには、私達の担任。
越後先生がいた、
「こんにちは、越後先生」
私とは違い、さわやかに返す俊哉。
対応力のある俊哉は先生とスムーズに会話を進める
「そういえば、」
「はい?」
ふと、越後先生が何かを思いだしたかのように言った
「2人は、付き合ってるのか?」
――――――は?
この人は事情を知らない?
噂は教師のもとまでいってない?
「あ、えっと…」
違う、
はっきりと口に出せばいい
だけど
自分の気持ちを否定するみたいで嫌だった
「美倉?」
どこまでも空気の読めない人だと、確信した
「………」
俊哉の目線が痛い
沈黙がつらい
目尻に涙が溜まってくる
あ、ヤバイ
「せんせー美倉さんは俺と付き合ってるんだ」
ふいに腕をつかまれ
誰かの胸に倒れる
見上げれば…
「輝…」
ニコリと笑う
「三上…」
【next】
輝くんちょいちょい
いいトコどり
( ´∀`)/~~
Sana