すくむ、
【17】
それは、華の一言から
『勉強しにいかへん?』
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「あの…華さん?」
今日は華の誘いから
図書館へ勉強しに来ました
「さん?…なんや?」
ただ勉強。ならいいのだけれど…まさか
「なんであの2人が…」
何故、
俊哉と深井くん?
「最初は俊哉だけやったんやけどな?
亮輔がどうしても言うからしょうがなく…」
気にしないでやろうと華は言うけれど、
そんな事できるわけもなく
どれだけ公式を覚えても
どれだけ計算をといても
全てが抜けていってしまう
「華、おわった…?」
「んー…まぁまぁ…」
華も珍しく集中していて
妙に静かな空気
「喉かわいたわぁ…」
そう言って華は立ち上がり
外の自販機に向かう
「あ、じゃぁ私…参考書」
立ち上がり
その場から逃げる
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「もう、帰ろうかなぁ…」
溜め息を一つ漏らし
棚の本に手をかける…
すると
「あ…」
「え…?」
そこには
見たいけど見たくない彼がいた。
「………」
沈黙がつづく
耐えられなくなってくる
何かいわなくては、と
頭では分かっているのに
口が動いてくれない
「あのさ…」
先に声を発したのは
俊哉だった。
「俺…」
その先を聞くのが怖い
足がすくむ
すると…
「宮城に美倉か?」
最悪のタイミングで
あの人は現れた
【next】
キャラ名の真実( ̄▽ ̄)
みんな紗渚の知り合いに名前似てます。
輝に至ってはマンガからまんま持ってきました
( 」´□`)」<ヤバーイ!!
Sana