担任VS、
【14】※ギャグ注意
朝。学校に向かう足取りが重くなる。
いつも1人の通学路がより一層寂しく見える。
学校に行きたくないと、
奈乃香は刹那に思う
もう、誰も奈乃香を責めたりはしない。
だけど、彼と目すら合わせられないのが、
辛かった。
そして、時より見せる亮輔からの冷徹な目線が耐えられなかったのだ。
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「と、言うわけで、9月に皆で遊園地いくぞ♪」
「……………ハァ?」
朝学活。奈乃香の姿はない
今は、担任からいきなりの報告を受けていた。
「ウチら小学生とちゃうんやで!?なんで遠足やねん!!しかも遊園地!?」
「なんだ?横峯は遊園地嫌いか?俺は大好きだ!」
「知らんちゅーねん!!」
この担任。
[越後忠正]
いつも陽気な国語教師。
「行きたくないのか?」
「知るか!ガキやあらへんし!!」
「でもな〜ただでは行かせられないな〜」
まったく人の話を聞かず、ただ、ペラペラと1人で話を進める。
「皆が期末で国語平均とれたらご褒美として♪」
「だから…誰もそんなこと望んでなんか…」
その先を言おうとした瞬間
「「「越後先生バンザイ!!」」」
「!?」
クラス全員が声を上げる。
このクラスはそこまで精神年齢が低いのかと呆れる華
クラスが盛り上がった瞬間
「ちょっと待て」
「「「?」」」
1人の男子生徒が立ち上がる。亮輔だ。
「今アンタ、ご褒美だって言ったよな…」
「あぁ、言ったぞ?」
フッと笑い
亮輔は続ける。
「つまり。テスト結果で行く遠足なんてな…」
クラス中が、
ゴクリと喉をならす
華はその先何を言うか、予想がついていた。
てっきり自分の意見に加勢してくれるのかと思っていた華は
盛大にため息をついた。
「ご褒美じゃなくて…
『テスト頑張ったね?ご褒美だよ。フッ』
…遠足じゃねぇか」
「「「……………」」」
――知らんわァァァァ!!
クラスに沈黙と
叫び声が響いた。
【next】
遠足は嬉しいですよね?
私は嬉しいですよ?(←中2
Sana