会話65.プール
「アスカ、プール行こうぜ」
「え? またナイトプール? オウカ気に入ったの? 確かに水着のお姉さん達いっぱいいたけど……」
「違う違う」
「大人の魅力がものすごかったもんね……。これは私も負けないように秘蔵の水着を……!!」
「違うから、話聞いて」
「違うの?」
「違うの」
「じゃあ、なんでプールに? 私の水着見たくなった? 着る?」
「これは誤解させる言い方をした俺が悪いな。正確には、ジムのプールに行くぞ!」
「ジムのプール?」
「父ちゃんの会社が法人会員やってるジム。筋トレ系は未成年NGだけど、プールなら入れるんだよ」
「でも、お高いんでしょう?」
「ご安心ください! このチケットがあれば何と無料にてご提供です!」
「まぁお得! って良いの? 私使って?」
「いーのいーの。父ちゃんが母ちゃんとのデート用にとってたやつだけど、期限近いしって貰ったもんだから」
「おじさんとおばさん、相変わらずラブラブだねー」
「見てる分には、父ちゃんの愛情表現は息子としてキツいけどな……砂糖吐きそう」
「仲良いのは良いじゃない……うちなんて……」
「いや、アスカのところもラブラブだろ。何を不穏な空気出してるんだよ」
「昨日だってパパとママは、どっちの愛情が強いかで争いを……」
「ラブラブじゃねーか」
「ねー……甘ったるい空気だったよーホント……」
「少しは周囲を気にして欲しいよな」
「ほんとほんと。仲良きことは美しきかなだけど、考えて欲しいよね」
「だな。んで、ジムのプールどうする? 行くか?」
「行く行くー! ジムなら大人しめのワンピースにしないとね。競泳水着の方が良いかな? オウカはどっちが良い?」
「……競泳水着で」
「りょーかーい」
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