会話57.忘れ物
「まさかなぁ、夏休みの宿題を学校に忘れるとかそんなアホなことが本当に起こるなんてなぁ」
「オウカ……もうちょっとゆっくり歩いて……まだちょっと痛い……!!」
「おう、悪い。摑まってていいからゆっくり歩けよ」
「ありがと。そしてごめんね。宿題、一緒に取りに来てもらって」
「アスカの部屋で一緒に宿題やろうとしたら、ねぇんだもんな……ビックリしたわ」
「私もビックリした。一式何も無いんだもん」
「わざと置いてた方がまだマシだったな。あの時の絶望的な顔」
「絶対オウカに怒られると思ったから」
「怒りはしないけど呆れたよ」
「まさか……補習が無いのに夕方の学校に来ることになるとは……」
「ま、早めに気づけて良かったよ。アスカの部屋に行かなかったらわかんなかったな」
「せっかくオウカが私の部屋来たの久しぶりなのに……こんなことになるなんて……」
「いっつも俺の部屋だったもんな。しかしアスカの部屋、久々だけど昔と本当に変わったよな……」
「美少女らしい可愛らしい部屋だった?」
「いや、まさか推しグッズがそこかしこに飾られてる部屋だとは思わなかった。しかも女性キャラばっかり」
「どーも男キャラって推しにならないんだよね。いまいち萌えないって言うか」
「ふーん。まぁ、そういうのもあるだろ。ほら摑まれー。教室行くぞー」
「はいはーい」
「階段は……どうしようか……」
「オンブを所望します……」
「オンブか……」
「背中におっぱい押し当ててあげるからお願いします。今なら揺れも楽しめます」
「頑張って耐えて歩いてください」
「オウカのおにぃ……おにぃちゃん……。あ、今日はおにーちゃんって呼ぼうかな」
「秒で話変えるの止めろ」
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