会話54.荒い吐息
「はぁ……はぁ……はぁ……あんっ……ふぅ……」
「アスカ、大丈夫か? 無理しない方が…」
「はぁ……うっ……大丈夫……はぁ……じゃ……ない」
「もう今日はやめた方が……」
「はぁ……はぁ……んっ……だって……」
「こういうのはゆっくり慣らさないと……一気にやったら辛いだろ?」
「うぅ……ふぅ……甘く見てた……はぁ……あふぅ……」
「大丈夫か? お腹痛くないか?」
「痛い……オウカァ……先にいったら……はぁ……ダメ……置いてか……あうっ……ないでぇ」
「置いてかないから、ゆっくり深呼吸しろ。少し楽になるぞ」
「すぅー……はぁー……ほんとだ……ちょっと楽になった」
「楽になったか、もう今日はやめとくか?」
「オウカは……いいの? 中途……半端じゃない?」
「ジョギングで大げさな……」
「だってぇ……」
「ジョギングはいつでもできるし。ここからはゆっくり歩くぞ」
「うん……ありがと……。後ごめん、腕貸して……」
「分かった分かった。ほれ、捕まれ」
「オウカ……ふぅ……私の……オッパイの感触は……どーお?」
「息切れしながら言う根性がすげーよ。いーから無理すんな」
「あー……辛い。でも、やっと呼吸も整ってきた」
「なんでいきなり俺のジョギングについてくるとか言い出したんだよ」
「だって……最近ちょっと……太っちゃって……」
「確かに最近、ちょっとムチっとしてきたかなとは思ってたけど」
「お……思ってたの?!」
「いや、ほんとにちょっとだぞ? 太ももとか……」
「言ってよぉ、女の子には死活問題なんだから」
「いや、ほら。なんだその……えーと……」
「?」
「痩せすぎるより、健康的で良いなぁって思ったから言えなくて……」
「……よ……喜んで良いのかな?」
「ま、まぁ、運動はいい事だからまずはゆっくり始めて行こうか」
「うん……とりあえずこのまま歩いてていい?」
「おう、良いぞ」
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