会話53.調べていた事
「そう言えばお昼って何調べてたの?」
「あぁ、キャンプ場を調べてたんだよ」
「キャンプ!! 随分と本気だねぇオウカ。私も行ってみたいけど」
「んで調べたら、場所によっては保護者の同意があれば高校生だけでも行けるみたい」
「そなの? でもテントとか色々と必要な物って持ってくの大変じゃない?」
「そうなんだよなぁ。んで、さらに調べてみたらコテージがあるみたい」
「コテージ?」
「調理器具とか一式揃ってて、食材だけ持ってけば良いってやつだな」
「それってキャンプなの?」
「正確にはキャンプじゃなくて小旅行だよな。まぁ、キャンプ気分は味わえるって感じかなぁ」
「ふーん。どんなところがあるの?」
「ここなんかは、近くに温泉があるらしいな。本数は少ないけど、駅まで送迎もしてくれるらしい」
「温泉!! いいなぁ、温泉も良いよねー。温泉入りたい」
「確かに温泉も良いよなぁ……。のんびり使って風呂上りにコーヒー牛乳を……」
「えー? そこは白牛乳じゃ無いの?」
「白牛乳は苦手なんだよ……。フルーツ牛乳ならいけるけど」
「シチューは好きなのに?」
「そりゃ、アスカのシチューは美味いからなぁ」
「私の愛情とか色々入ってるからねぇ」
「……ともかく、キャンプだキャンプ。コテージならダチ達と金出し合えば……」
「んー、6人とかで割っても結構高いよ? 流石に厳しくない」
「げっ……ほんとだ……こりゃ無理だなぁ……」
「それにほら、高校生で親の同意があっても男女混合の場合は要保護者って書いてるし」
「え?」
「え?」
「……俺、野郎だけで行くつもりだったんだけど」
「えぇー!! 温泉とか楽しそうなの所なのに私を置いてくつもりだったの?!」
「休みの日まで砂糖吐く様な光景を見せられたくないから、行くなら男だけでって言われたんだよ」
「……何それ? どういう意味なのかな?」
「さぁ?」
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