会話28.誕生日
「ねーねーオウカー、誕生日に何欲しい?」
「俺の誕生日か?」
「うん。ほら、私の誕生日には可愛いポーチをもらったじゃない?」
「まぁ、そんな大したものじゃ……」
「あれ、私の推しとのコラボポーチだったでしょ。人気でなかなか手に入らないやつ」
「う……」
「必死になって私の為に手に入れてくれたんだよねー」
「なんで知ってんだよ……」
「そりゃ知ってるよ。これWEB抽選限定の品だし。私、気づいた時には締め切られてたから落ち込んだもん」
「あー……。まぁ、前もってアスカの好きなキャラだってのは知ってたから、たまたまだよ」
「たまたまねぇ……」
「そう、たまたまだ」
「たまたまってちょっと」
「言わせねぇぞ? 流石に止めろよ女子高生?」
「あはは、うん止めます。マジの目やめて。でも当選するんだもん。オウカは運強いよねぇ」
「……そうだな、俺は運だけはかなり強いと思う」
「まぁ、それは置いといて……何欲しい?」
「俺の欲しいものかぁ……何があるかなぁ……?」
「なんでもいいよー。ホントになんでも!」
「んー……なんでも?」
「うん、なんでも!! あ、おっぱい揉む?」
「……遠慮しとく」
「えー? 揉まないの? ちょっと女として魅力が無いのかとショック……」
「いや、揉んだら怒るだろ。もしくは、しようとしたら逃げるだろお前」
「……いや、逃げない! 私は逃げない!! 立ち向かって見せる!!」
「何キャラだよ」
「じゃあ今年のオウカの誕生日プレゼントは私のおっぱい揉み券を進呈という事で……」
「おいやめろ。バレたら母ちゃんに殺されるからマジ止めろ」
「じゃあ、誕生日プレゼント何が欲しいか、ちゃんと考えといてよね。いっつも教えてくれないんだからさー」
「いや、それは……」
「教えてくれなかったら、オウカのお母さん達にも『オッパイ揉み券をねだられて渡した』って言うから」
「おいやめろ。ちゃんと考えとくからマジで止めろ」
「えへへ、約束ねぇ」
「あいよ」
「オウカは何が欲しいのかなぁー。楽しみだな~」
「……アスカと一緒にすごせりゃそれで十分とか言えるわけねぇだろ。考えねぇとな」
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