表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

34/159

周囲7.津江月と風波見

「お、ミツキ見ろよ。花野木はなのきさんと鳥谷部とりやべがコンビニのところにいるぞ」


「おやホントだねぇ、ハ……ハヤト」


「お前、まだ俺のこと名前で呼ぶの慣れないのか?」


「仕方ないでしょ。ボク達は悪友である期間が長すぎたんだからさ。すぐに慣れるわけないよ」


「俺はミツキのこと、名前で呼ぶの平気だぞ。何度も呼ぶぞ?」


「……こないだの休日のおかげで、ボクもやっと呼ばれる方は慣れてきたよ」


「なんだ。名前で呼ぶと赤くなって可愛かったのに、つまんねーなー。休みにあんまり連呼しなきゃよかったか……」


「ハヤ……トはMだと思ってたけど、Sなんだね……。ボク、赤くなりすぎて死ぬかと思ったよ」


「俺もMだと思ってたんだけど、可愛い彼女相手にはSになっちゃうみたいだ」


「……‼︎ またそういうことを言う!」


「ハッハッハ、新しい自分の発見ってやつだな。可愛いぞミツキ」


「う~……。そ、それよりあの二人だよ!! あの二人!! 見つけたのハヤトだろ!!」


「そうそう。ほら、なんかコンビニで買ったと思ったら手を繋いで帰ってるぞ」


「ほんとだ。今のボクらみたいだね……」


「ミツキの手って思ったより大きいけど、細くて可愛いよな。指長くてしなやかで綺麗だし」


「またいきなり褒め……ニギニギするなぁ!! ゾクッとするから苦手なのそれ!! 腰抜けそうになるの!!」


「へーいへいへい。しかしあれだね、あの二人……なーんであれでまだ付き合ってないのかね? 信じらんねんだけど」


「そうだね、同意だ。でもボクが思うに、幼馴染が恋人になったら……また幼馴染に戻るのが難しいからじゃないかな?」


「なんだそれ? 難しい話は分かんねーぞ俺」


「まぁ、アスカが案外ナイーブだって話だよ。鳥谷部君のニブさもあるしね」


「さっさと付き合って、やる事やっちまえば良いのにな。俺等みたいに」


「ボクらまだ何もしてないだろ!! ニヤニヤするな!! 誤解を招く言い方しないでよ!!」


「あ、怒った?! ご、ごめんミツキ、耳引っ張らないで!! 謝るから、耳に息吹きかけて囁かないで!! あ……ちょっと気持ちいいかも……」


「……まったく、ボクのハヤトは仕方ない男だなぁ」

これにてこの二人の話は一区切り……となりました。

次の周囲から二人を見守るのは誰になるのか……楽しみにしていただければ幸いです。


面白い、続きが気になると思われたらブクマや評価、レビュー等していただけますとやる気に繋がります。評価は1~5のどれをいただいても基本的に喜びます。

感想もお気軽にいただけますと喜びます。こんな会話が見たいなども歓迎です。

全てが執筆の励みとなります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] なるほど、手と耳.....
[一言] このカップルが某めぐりドコロっつうエロマンガに似てて萌えた、ぷげる もっと僕っ娘が増えて欲しいと願いエロマンガとこの作品を見る中学生の俺、ぷげる
[良い点] なんだろ、エロい(*´∀`*) やっぱりエロさは、肉体的要素じゃないんだな って、再認識しました笑 ・名前呼び捨てがまだ慣れてない。 ・呼ばれてはじめは赤面してた。 ・手が性感帯(言い過…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ