会話118.お昼を食べながら
「牛丼、初めて食べたけど美味しいね。こうやってトッピングで味を変えれるのも楽しくて良いね」
「だろ。割とはまるだろ?」
「そうだねー。でも一人で来るのはちょっと勇気がいるから、食べたくなったらオウカ付き合ってよね」
「おう。別にいいぞ。これくらいなら」
「あー、でも家でならもっと安く作れるかな? でもこのお値段なら食べに来た方が安いかな? 悩むなぁ」
「牛肉、割と高いからなぁ。それ考えたら牛丼って食い物凄いよな。安いってイメージだけど、この値段で牛肉食えるんだもん」
「企業努力だねー……。でさ、私が作るとしたら……お店の味に近づけた方が良い? それとも私の味付けにした方がいいかなぁ?」
「うーん……どうせならアスカの味付けで食いたいかな。店の味はいつでも食えるし」
「私の味かぁ……。どういう味にした方が良いかな……。作ったこと無いから悩むね」
「でも、割と牛肉の味って強いし、どう作っても味って似てこないか?」
「チッチッチ、甘いですよオウカ君。下ごしらえとか合わせる具材とかで結構変わると思うよ? 先に牛脂でお肉を炒めてから煮込むとか、油の少ない部位を使うとか……」
「そうなのか」
「まぁ、作ったこと無いからあてずっぽうだけど」
「おい」
「でもまぁ、料理って基本的にそういうものだからさ。やっぱり愛情を込めて作るのが一番なんだよ。相手がどう喜ぶかなとか、好きな味かなとか思いながら」
「アスカはいっつも、俺の事考えて料理作ってくれてるって事か?」
「そうだよ。じゃなきゃ、毎日おべんと作ったり、ご飯作ったりしないよー」
「なんだろなー、借りばっかり増えてる気がする」
「気にしなくていいけど、こうやって牛丼屋とか定期的にデート連れて来てくれたら嬉しいな」
「りょーかい」
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