会話117.牛丼屋
「昼は牛丼屋さん~♪ 牛丼屋さん~♪ 初牛丼屋さん~♪」
「テンション高いなアスカ。そんなに楽しみだったか牛丼屋」
「入ったこと無いからねぇ。女の子同士でも普段はこういうところ来ないし、一人では来づらいし……」
「まぁ、そうかもな。んで、何にするんだ? ちょっと辛めの牛丼もあるぞ?」
「このキムチトロロ牛丼がいーなー。美味しそう。あ、限定のもある。これ辛そう!! これにしようかな!!」
「おぉ……。すげえな、山椒とキムチとラー油が乗ってる……辛そうだ……」
「お肉たっぷりのがいいなぁ。ご飯は少なめで」
「んじゃ注文するか。あ、みそ汁と豚汁はどっちがいい?」
「豚汁!! 凄いねぇ、牛丼屋さんって牛丼以外もメニューいっぱいあるね。カレーとか唐揚げ、デザートまである」
「最近は色々と増えてきてるからなぁ」
「オウカは何にするの?」
「俺はいつものチーズ牛丼かな。卵つけて。豚汁と一緒に」
「あ、そっちも美味しそう。じゃあ一口交換……」
「いや、そっちはアスカ一人で食べてくれ。俺のチーズ牛丼はやるからそっちは俺の口には絶対に入れないでくれ」
「ええー? 私が食べさせてあげるって言ってもダメ?」
「さすがに辛すぎてヤバすぎる。この後のデート、俺ずっと無口になるぞ。多分ずっとしょんぼりするぞ。雨に濡れた犬みたいになるぞ」
「さすがにそれは嫌だね……。仕方ない、こっちの牛丼は私一人で食べようか……」
「アスカってホント、食べ物のシェア好きだよな」
「ん? 基本的に苦手だよ? それぞれで食べたいタイプだから私」
「いや、それなら俺の食べ物分捕ろうとするなよ」
「オウカならいいかなって。オウカの物は私の物、私の身体はオウカの物。私の身体はオウカに好きにされちゃうのね……でもそれでやっとつり合い取れててバッチリ!」
「人聞きの悪い事を言うな!」
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