会話116.何事も練習
「腕を組んで歩くって、意外と難しいんだな……。小学校の時の二人三脚を思い出したよ」
「アハハ、脚もつれて転びそうになっちゃったねぇ」
「世の中のカップルは、あんな高難度の事を平然とやってのけていたのかぁ……」
「どっちかって言うと私の運動神経の無さが原因な気がするけど。もうちょい運動神経良ければ……!!」
「まぁ、仕方ない。今日で慣れるだろきっと。練習と思っとこう」
「なんかアレだよね。一瞬だけ柔道の技みたいになったよね」
「アスカが足をなぜか斜め前に出してきたからな……ビビった……」
「まぁ、それは良いとして……。映画、面白かったねー。凄いB級感があって酷いかなぁと思ったけど、CGとかアクションとか滅茶苦茶クオリティ高かった」
「良くねぇよ。いやでも、映画ホント凄かったな。なんか調べたらシリーズみたいだわ」
「ゾンビシリーズ?」
「うんにゃ、サムライシリーズだと」
「目の付け所が違い過ぎる」
「なんか今回出てきたサメは一番最初の『サムライVSサメ』のライバルキャラだったらしい」
「なにそれ、気になりすぎるんだけど」
「今作でゾンビが発生した影響で過去のライバルキャラが蘇り共闘したって展開みたいだな」
「いつの間にパンフ買ってたの……? ていうか少年漫画じゃんその展開。よし、今度探してみよう」
「そうだな。今度、部屋で見てみるか」
「あ!!」
「何だよいきなり」
「それって、おうちデートってやつになるよね? 練習二回目だ!!」
「なるほど、確かにそうかもな。……いや、じゃあこないだのホラー映画見たのもそうならないか?」
「あれはデートって約束してないからノーカンじゃない?」
「でもなーんか、いつもと変わらん気がするな」
「よし、じゃあ次回のテーマは「おうちデートとは何か?」だね」
「なんか哲学みたくなってきた。ま、楽しけりゃなんでもいいけど」
「そーそー、二人でやれば何でも楽しいのだよ」
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