会話115.見終わって
「映画、面白かったけど凄い破天荒な作品だったね……ビックリ要素もあったし！」
「ゾンビvsサムライvsサメって意味分かんなかったけど面白かったな」
「最後にサムライがサメと共闘して、サメに乗ってゾンビを斬り裂いてく殺陣は圧巻だったね！ 私も身体が動いちゃったもん！」
「痛かったよ。しかし、なんで刀から炎出るんだろうな。あれ絶対になんかのオマージュだよな」
「ゾンビも迫力あったよね、ホラー映画かと思って気絶するかと思った。あー、感想を語りたい！」
「じゃあ、ちょいと喫茶店に行こうか。少しゆっくりしたい」
「えー？ 若いのにだらしないことを……」
「いや、お前だよ。アスカ、テンション高くて気付いてないのか？ ちょっとフラついてるぞ。今日は長いんだから少し休むぞ」
「へ？ あ、確かになんかちょっと身体はクラッとするかも。でも、頭はすっごい冴えてるよ？」
「アクション見てシートで暴れたから、体力消費したんだろ」
「あはは、広いシートで良かったねえ。隣のカップルなんて映画そっちのけでイチャついてたっぽいよ」
「しっかり見てるのなそういう所。ほれ、行くぞー」
「りょーかい！ 確かにコーヒー飲みたい。オウカはパフェかな？」
「おう。でも、アスカも糖分補給しろよ。甘すぎないケーキとかあるし、軽く食べれば回復するだろ」
「そんな、オウカが食べさせてくれるなんて悪いよぉ。デートっぽーい」
「言ってねぇ！ ……まぁ、初デートならそれくらいはいいか」
「ふむ……今日は初デートにかこつければオウカはなんでもいうことを聞いてくれそう……と……」
「変な小知恵つけんなー。ほら行くぞー」
「ん？ ……腕差し出してどしたの？」
「ッ……！ 初デートだから腕組むかと思っただけ。嫌ならやらないで行くぞ」
「やるやる！ やるから引っ込めないで！ 気づかなかったの謝るから！」
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