会話114.初デートの映画
「さて、それでは初デートの映画は……アクション映画といたしました」
「わー、パチパチパチー。良きチョイスー」
「ホラーはもうな……こないだのお泊りで懲りたからな……スクリーンであれは勘弁してほしいよな……」
「うん、そうだね……もう良いわ……。スクリーンでアレは絶対に気絶する」
「気絶するな……確実に」
「オウカ、もしそうなったら私をおぶって帰ってね……」
「初デートで相手をおんぶして帰るって一生の思い出すぎるだろ。忘れられねぇ初デートにも程があるわ」
「まぁ、今回はアクションだから大丈夫だよね」
「そうだよ。アクションだから大丈夫だ。今回はアスカの希望で痛快なアクション映画だ。なんかゾンビ出るらしいが、ホラーじゃ無いならなんでもいい!」
「カップルシートがあって良かったよね。アクションなら楽しそうだし、沢山動けそう」
「止めてくれ、映画は大人しく見ててくれ。んじゃ、ポップコーンと飲み物でも買うか」
「そうだオウカ、席予約してくれたみたいだけどチケット代っていくらだった?」
「あー……今日は俺の奢りでいいよ。普段の礼も兼ねてだ」
「えー? 初デートは割り勘の方がうまくいくらしいんだよ?」
「そうなのか?」
「なんか次とかも誘いやすくなるんだって」
「男としては何と言うか、くだらない意地かもだけど奢りたいって気持ちがある」
「たまーにそういうところあるよね、オウカって」
「じゃあ、ポップコーン代とか、こっからは割り勘にしよう。チケット代は俺の奢りで」
「んー……了解。でも、ほんとにいーの?」
「いーんだっての。たまにはカッコつけさせろ」
「あはは、オウカはいつもカッコいいよー」
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