会話112.視聴後の夜
すいません、今日から2回更新になる予定です。
「ホラー映画……怖かったな。いや、マジで怖かった……。うわ、思い出すと震えが……。アスカ平気か?」
「うん……大丈夫……。もっと……くっついていい?」
「おう、俺も助かる……。いや、マジでどーやったらあんな作品作れるんだよ。監督の頭の中ぶっ飛びすぎだろ。こえーよ」
「私も夢に見そう……」
「だよな……夢に出てきたらどうするよ」
「オウカが……きっと……助けてくれる……」
「あんなの絶対に助けられねー。できるのは一緒に逃げれるくらいだ……」
「それで十分……だよ……」
「え? アスカ? アスカー? この流れでまさか先に寝るの? マジで? 俺を置いてくの?」
「まだ……ねなーい……」
「落ちかけてんじゃん。え? なんで寝れてるの? 俺怖くて目が冴えちゃってるんだけど、全然寝られそうにないんだけど」
「落ち着くー……」
「……もしかして背中に抱き着かれてるから心音でリラックスしてるとかか? 体制逆にすれば良かったな……いや、それはそれでヤバいか」
「あー……そうだ……おまじないー……チュー……」
「ん? アスカ何を……は? ちょっと何して……。首に吸い付いて……ちょ、ちょっと痛いんだけど……。スッポンか何かになる夢でも見てるのかよ?」
「おまじなーい……ふふふ……」
「……これ、虫刺されじゃなくてアスカがやったのかよ……。ママさんが知ってるとか言うわけだよ……」
「スー……スー……」
「うわ……マジで寝てるよ。……俺まだ怖いんだけど?」
「うーん……おまじない成功~……」
「お返しに俺も同じことやってやろうかこいつ……。いや、背中にくっつかれてるから無理か。とりあえず目をつぶってよ……。……デートではホラー映画は無しだな」
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