会話110.確認してみた
「ねぇ、アスカ?」
「ん、どしたのママ? あ、オウカなら今お風呂入ってるよ。今日は私の部屋で夜通しゲームするか、映画見る予定だけど、ママもくる?」
「せっかくの二人っきりを邪魔しちゃ悪いから、ママは遠慮しとくわぁ」
「そっかー。ホラー映画とホラーゲーム……どっちが良いかなぁ?」
「なんでホラー一択なのぉ?」
「こういうの、オウカが一緒にいるときじゃないとできないからさぁ」
「あなた怖がりなのに、見たがりよねぇ……」
「あとオウカが怖がってるのを見るのが楽しいというか……こう……怖がって一緒に寝ようって言ってくるのが嬉しい。いっつも私から言ってるから」
「待って、歪んでない?」
「そう? 普通じゃないかな?」
「まぁ、それは置いといて。アスカ、あなたオウカ君の首の後ろにキスマーク作ったのかしらぁ?」
「あ、ママ気づいた? うん。オウカは気づかないで虫刺されとか言ってたけどね」
「……えーっと……娘に聞くのはちょっとアレなんだけど」
「ん?」
「エッチなことはしてないのね?」
「してないよ?! なんでいきなりそんなこと聞いてくるの?!」
「いや、キスマークなんてオウカ君につけるからてっきりしちゃったのかと……」
「いやその、寝ぼけてて教えてもらったおまじないをしちゃったんだよね」
「……おまじない?」
「うん。相手に気づかれずにキスマークを三つ付けられたら、その人は自分から離れて行かないってやつ」
「そんなおまじない、あるの?」
「みたいだよ。お姉ちゃんがオウカを捕まえておけって言うから、ちょっとね」
「アトリが?」
「お姉ちゃん彼氏と別れたから……」
「あー……」
「オウカ気づいて無かったでしょ?」
「ごめん、アスカが虫刺されの原因知ってるって言っちゃったわぁ……」
「えー?! 余計なこと言わないでよー。どうやって誤魔化そうかなぁ」
「そもそもアスカ……キスマークの意味って正確に知ってる?」
「え? キスのマークってだけじゃないの?」
「あー……今夜オウカ君と二人で調べてみたらどう?」
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