会話109.ママさん気づく
「ママさん、おはよーございます。すいません、泊まらせてもらいます」
「オウカ君、おはよぉ。いいのよぉ、お隣同士だし、気にしないで。お茶でもいかが?」
「ありがとうございます、ママさん」
「うふふ、紅茶でいいかしらぁ? あ、お昼ご飯はどうするの?」
「親子丼でも作ろうかってアスカと話ししてて。アスカの分は俺が作るんですけど、ママさんもいかがです?」
「良いわねー。私もオウカ君の手料理ご馳走になろうかしら。うふふふー」
「ママさん……なんかテンション高くないです?」
「オウカ君、聞いたわよぉ。今度、アスカと初デートするってぇ。私もう楽しみで楽しみで」
「あれ、言ってませんでしたっけ。んー……改めて言われるとこっちも照れ臭いですねぇ。今更感もあって」
「いやほんと、うん……そこは今更なんだけどぉ……。でもほら、初デートって響きが良いわよねぇ。青春っぽくて」
「まぁ、そうですね。確かに青春っぽい感じはしますね」
「私も旦那様とデートしようかしら? って、あらぁ? どうしたのオウカ君、首を押さえて」
「あー、いや。ちょっと痛痒いんですよ」
「あらあら、3箇所くらいちょっと赤くなってるわねぇ……。あれ、これって?」
「どうも虫に食われたみたいで。窓とか閉めてたはずなんですけど……」
「まぁ! まぁまぁまぁまぁ!」
「いや、ママさんなんで虫に食われたくらいでそんなテンション高くなってるんですか」
「うふ、うふふ、うふふふ。虫刺され? どんな虫に刺されたのかしらね?」
「普通に蚊とかじゃないんですか? 夏には少ないイメージですけどいますし……」
「きっとアスカが知ってるはずよぉ? 今度聞いてみたら?」
「そうなんですか? んじゃ、聞いてみますわ」
「私もアスカに聞くことができて楽しみだわぁ」
「……ママさんが楽しそうで何よりです」
面白い、続きが気になると思われたらブクマや評価、レビュー等していただけますとやる気に繋がります。評価は1~5のどれをいただいても基本的に喜びます。
感想もお気軽にいただけますと喜びます。こんな会話が見たいなども歓迎です。
全てが執筆の励みとなります。