会話106.ちょっと違う夜
「ねぇオウカ」
「どしたアスカ? 寝ないのか?」
「なんか目が冴えちゃって寝れないんだよね」
「なんだよ、緊張してるのか? ホットミルクでも作るか?」
「それはいいや。それでさ、おじさんとおばさんって二人っきりで旅行に行ってるんだよね?」
「まぁな、父ちゃんは母ちゃんの事が大好きだから。久々に二人でイチャイチャしたいのと、母ちゃんにゆっくりしてもらいたいらしい。イチャイチャのくだりは息子に言わんで欲しかったが……」
「仲良しだねぇ二人とも。良い夫婦関係じゃない」
「ま、悪いよりは良いよな。おかげで俺も、こうやってのんびりできる」
「……ねぇ、オウカ。やっぱり一緒に寝ない? ベッドおいでよ」
「別に良いけど。今日はアスカが別々に寝ようって言ってきたのに……どした?」
「やっぱり一緒に寝たくなっちゃった」
「ま、良いけど。頼むから俺をベッドから蹴り落とすとかしないでくれよ。……念のため下に布団は敷いたままにしとくか」
「酷いなぁもう。そんなことしないよ」
「どうだか……ってお前、なんだよ抱き着いてきて」
「オウカを捕まえておこうかと思って」
「捕まえるって……いや、アスカお前色々と当たってるぞ。胸とか」
「当ててんのよって言うところかな? ちゃんとブラしてるから……あ、外した方が良い?」
「止めろ。抱き着いてて良いからブラはしてろ」
「とりあえず、捕まえておくという事は達成した」
「分かった分かった、おやすみ」
「……ねぇ、オウカ?」
「ん? なんだよ」
「私達って、いつまで幼馴染みなのかな?」
「そりゃ、ずっと幼馴染みなんじゃないのか?」
「そうだよね。ずーっと、幼馴染だよね。どんなに関係が変化しても、幼馴染じゃ無くなることは無いよね」
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