会話95.母の帰宅
「あー……母ちゃん、そろそろ空港に着いた頃かなぁ? それとももうこっち向かってるかなぁ?」
「ほんと? 会うの久しぶりだなぁおばさん。楽しみだなぁ」
「俺はなんか怖いよ、アスカと母ちゃんを引き合わせるの」
「なんで? 別に普通じゃない?」
「いや、ほら……ここ最近、父ちゃんが気前良いのって母ちゃんの差し金だろ」
「みたいだねぇ。しっかりお礼しないと」
「お礼がアスカと遊ぶって嫌な予感しかしねー」
「そんなに変なことしないよ? 一緒にギャルゲー攻略とかするんじゃないかな?」
「自分の母親と幼馴染がギャルゲー攻略する息子の気持ちを考えてくれ……」
「なんせおばさんは、私の師匠だからね。ちなみに推しはかぶってません」
「知らんがなそんな情報」
「でも、オウカも久々にお母さんに会えるから嬉しいんじゃない? なんだかんだ言って寂しいんじゃない?」
「んー……アスカいたから寂しいと思う暇は無かったかなぁ?」
「私は母親代わりってかー。てことはーオウカは母親と一緒に寝たりする甘えんぼという事に……」
「そういう意味じゃねーよ。終始騒がしくて、寂しいなんて思う暇ねーだろが」
「アッハッハ! おばさんからオウカの事をよろしくされてるからね!! 幼馴染としておはようからおやすみまでオウカの暮らしを見つめました!!」
「……ありがとな」
「へ?」
「いや、母ちゃん帰ってきたら言えねーから改めて言っとくわ。アスカのおかげで全然寂しくなかった。ありがとな」
「……うん。私もありがと。オウカのおかげでずっと楽しかったよ」
「俺は何もしてねーけどなぁ」
「そんなこーとなーいよー。いっぱいシテくれたじゃない☆」
「アスカ……頼むから母ちゃんの前では下ネタ自重してくれよな」
「それくらいは分かってるよ。あ、玄関の音鳴ったね」
「あー……帰ってきたな、うるせー母ちゃんが」
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