周囲31.別の日のプール
「ハヤトどうかな、ボクの水着姿は? なんか改めて聞くと照れくさいけど、お気に召したかな?」
「エクセレント! 似合ってるぞ! 胸のフリルが可愛いな!」
「ほんと? お世辞じゃなくて?」
「お世辞じゃねーぞ」
「ハヤトが言うから可愛い水着にしたけど、ボクはこういう可愛い系って着たことなくてさ」
「もったいないなぁ。こんなに可愛いのに」
「いやほら、髪も短いし……む……胸も小さいからさ。女の子っぽいの似合わないかなって思ってて」
「いやいやいや、褒めたじゃん。めっちゃ似合ってるぞ」
「そ、そうかな?」
「可愛すぎて外なのに襲いかかりそう」
「それは二人の時だけ……って何言わせるのさ!」
「今の俺悪くなくない? ミツキの自爆じゃん……」
「うぅ……ハヤトが悪い。ボクにあんなことしといて悪びれないなんて」
「いや、ミツキの手を弄り回しただけじゃん。まさかあんなことになるとは」
「言わないで……恥ずかしい」
「ヤバい、俺の彼女が超可愛い」
「もういいから! ほら、流れるプール行こう」
「おう! でも唐突にプール行きたいって言ったのミツキだけど、珍しいな」
「アスカが鳥谷部君とプールに来たらしくて、ちょっと羨ましくなってね」
「へぇ、プールデートか。誘ってくれりゃダブルデートできたのにな」
「……いや、それが……」
「ミツキどした? すげぇ難しい顔して……」
「あの二人、こんど初デートに挑戦するらしい」
「……ミツキさん……仰る意味が?」
「いや、ボクも意味不明なんだ。アスカがやたらテンション高く『オウカに初デートに誘われた! ミツキどうしたらいいかな?!』ってはしゃいでて……」
「常にデート中みたいなもんだろあの二人……」
「それで参考にボクとハヤトのことを色々聞かれたんだけど、まぁいつも通りにしておけばとは言っといたよ」
「あの二人……わけわかんねぇなぁ」
「同感だね。まあ、ボクらはボクらで楽しもうじゃないか」
「おう。ポロリもあるかな?」
「ないよ、バカ」
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