周囲24.後輩達のプール
「来たぞプール!! 好きな子とプール!!」
「伊達山、大けな声で言わんで、恥ずかしいき」
「だって日紫喜と一緒に来れたんだぞ、嬉しいに決まってるだろ」
「こがなお子様体型の女と一緒で、そがに喜ばんでも」
「いやいや、フリルいっぱいで可愛いぞーその水着姿。似合ってる似合ってる、俺の為に選んでくれたのか?」
「……そうやけど」
「そうだよなぁ、別に俺の為に選んだわけじゃ……って……え? 今なんて?」
「伊達山が喜ぶかな思うて、この水着にしてみたんやけんど、悪い?」
「……」
「なんか言うてよ」
「ごめん、嬉しさのあまり成仏してた」
「今日までの伊達山は幽霊やったが?」
「そして今、俺は生き返った」
「転生したんや。新生伊達山?」
「いや、そんなことよりもマジなの? 俺の為にその水着選んでくれたって? 嬉し過ぎるんだけど」
「だって、せっかく一緒に来ちゅーんやき……喜ぶような水着にせんと失礼やろう?」
「なんて気遣いのできる嫁……」
「嫁やない。いや、そもそも彼女やないきね。付き合うて無いし。友達同士で遊びに来ちゅーだけやき、そこのところ勘違いせんでよね。あくまでもうちと伊達山は友達!!ええね!?」
「めっちゃ早口!!」
「べ……別に伊達山の事が好きちょかじゃ無いがやきね!!」
「お手本のようなツンデレ台詞、ありがとうございます!」
「何喜んじゅーのよ……意味わからん」
「でも、その水着を選んでる間は俺の事を考えてくれたんだろ?」
「……やき……そう言いゆーやろう」
「よし、今日は俺が奢る!! なんでも奢る!! だから手を繋ごう日紫喜!!」
「ちょっテンション高い!! 嬉しそうにしなさんな!! 手ぇ引っ張りなさんな!!」
「今日の俺は無敵だぁ!!」
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