会話76.準備運動
「それじゃあ、準備運動するかぁ」
「はーい」
「アスカは特に念入りにな。お前、基本的に運動不足なんだから手を抜いたら足つるぞ……」
「だ……大丈夫。ちゃんとする、ちゃんとするから心配しないで」
「とりあえず屈伸運動から……」
「足……足が……」
「早くね?! まだやり始めたばっかりだろ!?」
「オウカァ……ゆっくりでいい……?」
「落ち着け、ゆっくりでいいから……」
「ん……ふっ……ふう……はぁっ……こんな……感じかなぁ?」
「そうだな。ゆっくりでもしっかりした方が良いぞ」
「うん、頑張る……ふぅ……ふぅ……」
「……すげえな」
「オウカ……もしかして揺れる胸ばっかり見てない?」
「見……見てない。見てないぞ」
「さっきから視線を滅茶苦茶感じるんだけど……」
「いや、なんで今日ビキニなんだよ。下もなんか……2枚履いてる? 露出高くねぇか?」
「下は透けないようにアンダーショーツ履いてるんだ。これティーバックなんだよ」
「解説どうも……じゃねえよ、言わなくていいよ」
「屈伸運動、後ろから見てみる?」
「いいから、準備運動……。いや、ちょっと待てアスカ。場所変えよう」
「え? どしたのいきなり? ……誰も居ないところに連れ込んでナニするの?」
「ちげーよ。ここは人の目が多いから、ちょっと人目につかないところ行くぞ」
「やっぱり連れ込む気じゃない。オウカのエッチー」
「いいから、移動するぞ」
「はーい。オウカでも嫉妬するんだねぇ。私は気にしなかったけど、やっぱり嫌なの?」
「アスカがジロジロみられるの嫌だと思っただけだよ。独占欲とかじゃねえ」
「私、独占欲とは言ってないんだけどなぁ……。おやオウカ、顔が赤いよ?」
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