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波の詩

愛して愛して——愛を求める

作者: たまの発散


あぁ、愛しています。

全てを愛しています。

人も動物も死したものさえも。


片時も忘れずに愛し続けているというのに、どうして私は愛されないのでしょう。


あなたの悪癖には目を瞑りましょう。

あなたの善行には喝采しましょう。


あなたが好きだから。

あなたを愛しているから。


全ての人、全ての生命を愛してあげているというのに、どうしてそこまで私から離れようとするのでしょうか。


傲慢です。無情です。悪性です。


私は認めるというのに、あなたがどれだけ堕ちようとも愛に楽にと溶かすというのに。


愛したい。愛されたい。

まだ会ったこともないあなたを愛しているというのに。


どうして私には。


どうして、どうして!


友愛もなく、情愛もなく、恋愛もなく、寵愛もなく。


博愛は悪です。


私だけを見て。

私だけを愛して。

暴虐でいて、憎悪すら抱いて。


細波一つ立てない愛欲の海。


そうありたい。

あなたを水底まで引き摺り込みたい。

暗くて寒い孤独の底に、わたしの苦痛を理解して。

貴方は無力に愛に溺れて、踠きながら沈んで行くしかない。

そして貴方は内側から蝕ばまれて、甘露の苦痛に酩酊し理性を手放す。


あなたが欲するというなら、私の性も命も尊厳も玩具のように扱ってください。


抑圧なんて要りませぬ。

理性なんて要りませぬ。


ただひたすらに本能と欲望のままに快楽に毒されて、私の愛に殺されて。


愛したい。

愛したい!


どこまでもどこまでもどこまでも!


愛して!愛されて!

私の殺意のような愛を一身に受けて、悔恨と絶望の渦の中で死んで!死んで!愛して!


殺されて!愛されて!愛して!殺して!死なせて!生かして!行かないで!慰めて!許して!愛して!







わたしはただ………XXしかった。


そばにいてほしかった。




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― 新着の感想 ―
[良い点] 今、読み返しました。  確かに、昨日貴方に孤独を癒されました。貴方の存在を感じて、寂しさは何処かに霧散したのかもしれない。  貴方は、愛したのでしょう。貴方自身で。それは、物足りなく、…
[良い点] 興奮しました。  性的に、興奮しました。熱い、どろどろとヌルヌルしたものを感じました。足先が冷えるのは、貴方のせい?私がこんな物を書いて送ろうとしてるから?  やっぱり、最後の叫びと終わ…
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