変化
「…う…こ、ここは…?」
少年が目覚めると、そこはいつもの牢獄だった。
「…確か、僕は兵士に連れて行かれて…」
少年はジャラリと繋がれた鎖と相変わらず填められた首輪に手を添える。
そうだ。自分は何かの魔法の儀式に強制的に…
法衣を着た…あの人は、自分がこの世界に召喚された時にいた人だ。
自分は祭壇に縛られて…それから…
駄目だ…思い出せない。自分は一体何をされたのか。
ボロボロだった服はいつのまにか粗末な貫頭衣に替わっており、隙間から細く白い己れの身体が見える。
「…あれ?僕、こんなに細かったかな?」
少年は自分の身体に妙な違和感を覚えて、確かめる。確かに自分は華奢だったけどこんなに白く細くは無かった。
「ん?なんだろう、これ」
首元から覗く鎖骨から胸に何か紋様なものが描かれているのに気付き貫頭衣を捲る。
そこに男にしては盛り上がりすぎてる膨らんだ小さいながらも柔らかそうなふたつのなだらかな隆起があった。
「え…なに…これ…」
震える手で恐る恐る膨らみを掴む。
「ひぃっ!?」
今まで感じた事のない触感と自身に感じた刺激に慌てて離す。
柔らかで膨よかな感触、それはまるで女性のーーーー
「ま、まさか…」
男の自分にはあってはならないものがある。
少年は自身の下半身を視線を落とす。
布の感触から下には何も穿いていないのは分かる。
そこには普段感じる自身に当たり前のようにある物体の気配と感触は感じることは無く。
貫頭衣を捲り、見る。
「……」
触れてしっかりと確かめる。
「……………」
二次性徴で多少濃くなった見慣れた体毛。
だがその下には二次性徴で多少成長した見慣れた自身のモノは存在していなかった。
代わりに見慣れない別の器官が存在していた。
「………………ナニ、コレ」
少年は少女になっていた。




