初めての依頼、そして邂逅
いやぁ~それにしてもビックリしたな。お父さんとお母さんが神様でしかも死んだのは嘘で僕も神様で………って多すぎてワケわかんないよ!!
まぁ、いいや。とりあえず何か依頼をこなすか。
ガチャ
相変わらず賑わってるな、えっと、
「すみません。これをお願いします。」
「はい、ゴブリン退治ですね。一応気をつけて下さいね。ゴブリンは雑魚だと思われがちですが数が集まるととんでもなく面倒になります。それでなめてかかって全滅する初心者が多いです。」
「分かりました。気を付けます。それでは行ってきます。」
「はい、頑張って下さい。」
ガチャ
「さて、行くか。あっ、ヤベ。ゴブリンが何処にいるのか聞くの忘れた。………あっ。こういうときの創造じゃね?やってみよ。」
え~と敵を探す魔法だから、………これでいいかな?
「サーチ」
すると目の前に地図が現れた。
「おお!すごいな。何が何処にいるか丸わかりだ。え~と僕がこの白い点だとすると、この赤いのが敵か?」
気になってその赤い点を触ってみるとゴブリンと表示された。
「おお!これがゴブリンか。あれ?ゴブリンの赤い点に青い点が囲まれてるぞ?これ、ヤバいやつじゃね?ちょっと見てくるか。それでもし、僕の想像どうりだったら助けよう。」
「だ、誰か!!助けて!!」
「!!迷ってる暇はないな。急ごう。」
ガサガサガサ
草むらを抜けるとそこには、こんな草むらにあるのはおかしいくらい、完全に場違いな程豪華な馬車と周りに倒れている騎士達、そして綺麗なドレスを着た女の子がいた。
これは早く来て良かった。もう少し遅れてたら手遅れだったな。
「大丈夫ですか?助太刀に来ました!」
「え!?危ないです!まだ子供じゃないですか!私なんかほっておいて逃げて下さい!」
「何言ってるんですか!僕なら大丈夫です。こう見えて戦えますから!」
そう言ったは良いもののこれが初戦闘だな。やっぱり緊張するなぁ。創造を使って便利な魔法作るか。火魔法は危ないからやめておいて、水魔法?いや、ここら辺水浸しになっちゃうなぁ。ここは水魔法の派生の氷魔法が無難かな?
「いくぞ!ブリザード!!」
僕がブリザードを放つと10匹くらいいたゴブリンが氷付けになった。
「ヤベ!?やり過ぎたか?これは……邪魔だな。ぶっ壊すか。アースハンマー!!」
バキィン パラパラ
「ふぅ、これでオッケーかな。さて、大丈夫ですか?」
「………………」
「おーい?大丈夫ですか?聞こえてますか?」
「ハッ!だ、大丈夫、です。とてもお強いのですね。助かりました。」
「いえいえ、ただスキルに恵まれただけです。」
「あのぅ、不躾なお願いではありますがここから私の家まで護衛していただけませんか?」
「うーん。そうしたいのはやまやまですが今はゴブリン退治の依頼中でして。」
「あら、それなら大丈夫です。私の家は王都にあるのです。ですから依頼は王都の冒険者組合に報告すればいいのですよ。それで依頼については解決ですのでお願いできませんか?」
「そこまで言われるのならば仕方ありません。分かりました。護衛の件受けます。」
「ありがとうございます。爺!!」
「はい、どうされましたか?」
「うおっ!?いたのかよ!?」
爺と言われた人が馬車から出てきた。
「てか、いたのならこの女の子を助けてやれよ。危なかったぞかなり!!」
「すいません。今、お嬢様の声を聞くまで気絶しておりまして。」
「そうか?それなら仕方ないけど。まあいいか。じゃあいくぞ!王都へ!」
「はい!お願いします。」