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ヘレンズ王国記 第6章 西方諸国の変動
今から1000年ほど前、ナラム地方を支配していたダヴィデ王国からシャルガナ=S=シャルガナ(シャルガナ1世)を国王としてシャルガナ王国が独立しようと反旗を翻した。ダヴィデ王国は10数年に渡り反乱の鎮圧と独立阻止の為軍隊を送り込んだが、ダヴィデ軍は全滅を繰り返した。これを機に他の周辺諸国も反乱を起こしダヴィデ王国は分裂。独立を果たしたシャルガナ王国の勢力は衰えることなく周辺諸国を次々と支配し、ダヴィデ王国を超える強大な帝国となっていった。
シャルガナ王国はナラム地方とその北西ミトラテス海岸まで領土を広げたものの、農民への重税と貴族の権限を国王へ譲渡する国王一強体制への不平不満が爆発して、わずか1代25年ほどでシャルガナ王国は滅びた。
シャルガナ王国が滅んでから150年間の分裂時代となったナラム地方を再び治めたのはシャルガナ1世の直系の血筋シャルガナ7世であった。
これから現在まで続くシャルガナ王国は新シャルガナ王国、分裂時代前までは(古)シャルガナ王国と呼ばれ区別されている。