表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/14

閑話1その頃の王都

王城グラシアス・王城内執務室ー


「おい!」

「はっ!どう致しましたか!」

「どういう事だ!?レイが処刑されて三カ月も経つのに何故国庫が圧迫している!」

「分かりません。しかし我騎士団も既に予算がギリギリになっております!」


どういう事だ!国庫や国の予算使っていたレイは処刑された!

何故まだ圧迫する!

父上からは「パーティーの回数を減らせ」などと言われるし、彼奴の罪が分かってから悪い事しか無い!

くそっ!あの魔女め!!死んでも害悪とはタチが悪い!


「何としても原因を突き止めろ!で無いと明後日のパーティーの準備もままならない!」

「はっ!了解しました」


くそっ!イライラするっ!

こういう時はマイの所に行くのが一番落ち着く。

さて、他の案件は無いし行くか…


マイの部屋が見えてきたな…

ん?何か聞こえるな…


「あの女本当に馬鹿ね。私が使い込んだ国庫に騎士団の予算も全部一人でやり繰りして報われず死ぬなんて!ふふっ!殿下も私にメロメロだしあぁなんていい生活かしら♪」


なんの話だ?

一体何の話をしているんだ!?

俺はまさか罪人を間違えて無罪の罪で殺してしまったのか!?


バンッ!


「マイッ!」

「あら?殿下?どうなさいました、そんな険しい顔をなさって?」

「今の話は何だ!?」

「今の…話?」


知らないのか!?今自分で喋っていたじゃ無いか!?


「レイが無実だとか実はお前が国庫や予算を使い込んでいたとか!」

「何の事ですの!?殿下、お気を確かに!」


ああ、分からない!何が真実なんだ!誰か教えてくれ!


「殿下、落ち着いてください。恐らくそれはレイ様の呪いのせいです」

「レイの…呪い?」

「はい!死ぬ寸前に吐いたあの呪詛がきっと今の状況を引き起こしているに違いありません」

「そうか…そうなのか?」

「そうなのです。優しい殿下。逞しい殿下。貴方は誰よりも尊いのです。もっと気を引き締めてくださいませ」

「あぁ、そうだな…ありがとう。落ち着いたよ」

「滅相もございません」


そうだ、俺が間違えている筈が無い!俺は悪く無い!悪いのは全てあの魔女だ!


「そうだ、マイ!」

「はい、殿下?」

「明後日にパーティーを開くんだ!何か食べたい物はあるかい?」

「ではこの国最高のシェフにこの国最高の物を作って頂きましょう!」

「ははっマイは相変わらずだなぁ!」


あんなクソ魔女の事は今は忘れよう…この呪いもいつかは解けるだろう。なら今は…

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ