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東方始異禄  作者: 趙餡
9/16

パチュリーの実験!どう見ても失敗だろ!?

先日のイチャラブからちょっと時間が経って………………

今は初夏―――を通り過ぎて、最早夏真っ盛りである

ところで、知っているであろうか

日本の――特に東京や大阪などの高層ビル群辺りなのだが…………実は日本の暑さは大体が湿気とアスファルトによるものである

日本は珍しい四季のある国

それにより湿気もまぁ多い多い

その湿気に太陽の光が当たると、サウナの様な感じになる

と言っても、20度あるかないかぐらいなのだが…………

それだけなら、まだ耐えれるものである

そこで出てくるのがアスファルトである

ご存知の通り、黒というのは太陽光を紫外線ごと吸収する性質がある

だが、熱はため込まずある程度は放出する

ここまで言えば解る人もいるのではなかろうか

日本の暑さの原因は―――日本ならではの湿気、太陽からの直接の熱、太陽光を吸収したアスファルトが放出した熱

の3つである事を…………

では、日本みたいな低気圧がくるわけでもなく

アスファルトなんぞ微塵もない幻想郷に現代人がいけばどうなるか?

無論…………


拓哉「今日も涼しいな…………」


といった具合になる


パチュリー「何で…………耐えれるのよ…………」


こぁ「ですぅ…………」


というのは嘘で、本当はパチュリーの図書館にいただけのである

外の温度は外界基準で約28℃

それに比べて、図書館は約18℃である

10℃近い差があるのだから当然涼しい筈なのだが…………もやs……体が弱いパチュリーにはどっちにしろきついようだ

だが、何故小悪魔もへばっているのか?


拓哉「何でこぁは倒れてるんだ?」


こぁ「私………暑さに根っから弱いんです…………さっき人里で買い物してきたばかりなのもありますが……………」


拓哉「なるほど……………で、俺を呼び出した訳は何ですか?パチュリーさん」


パチュリー「ちょっとした………ぜぇ…………実験に………ぜぇ………付き合って………ぜぇ………欲しい……ぜぇ……のよ………ぜぇ…………」


ぜぇぜぇ言いながらとりあえず、要件を言うパチュリー

拓哉に実験を付き合って欲しいとのこと


拓哉「えっ…………人体実験とかは無い方がいいんですけど…………」


パチュリー「そこらへんは大丈夫よ……………………今日貴方に頼むのは、成功したときの意見が欲しいのよ

魔法の知識がない一般人のね」


拓哉「なるほど……………それじゃ、どういう実験なんですか?」


パチュリー「まぁ、見てなさい…………………来たわね」


ドアをノックする音

そこから入ってきたのは―――


美鈴「パチュリー様ー?用があるって聞いたのですがー?」


美鈴だった


パチュリー「丁度良い所に来たわね

早速なんだけど、そこの紋章陣に入って頂戴」


パチュリーは紋章陣を指で指して入るように指示


美鈴「あっ、はい

解りました」


何の疑いもなく入る美鈴


パチュリー「それじゃ、始めるわよ……………」


パチュリーが呪文を詠唱していく

それに伴い、紋章陣も光を放ち始め

次第に明るく光っていく


美鈴「あ、あのパチュリー様?

何だか物凄く嫌な予感がするんですが……………?」


美鈴がその質問をすると不意にパチュリーが本を閉じる


パチュリー「…………もう、バレたのね

だけど、もう遅いわ!詠唱は終わり、術は成功する!」


拓哉「えっ…………!?」


パチュリー「終わりよ!」


美鈴「えぇ~!?」


パチュリーの一言と美鈴の悲鳴と同時に紋章陣が急激に明るくなっていく

そして目が開けられなくなってきて―――


拓哉「お、収まったか?」


パチュリー「さて…………どうなってるのかしらね?」


紋章陣を中心とした周りが煙に包まれている

しかし、うっすらと晴れていく

そして、煙が完全に晴れた時、拓哉は旋律し、パチュリーはガッツポーズをしていた…………

何故ならば…………………


美鈴?「ふぇぇぇ……………パチュリー様が何か恐いですぅ………」


そこには…………美鈴の子供姿みたいなのがいたからだ






拓哉「対象物の時間を戻す魔法?」


パチュリー「そうよ

これ一回で見る限り美鈴がこんなに小さくなったから

予想としては○○○年くらいまで小さくなったか

単純に子供に戻す魔法なのかは解らないけど」


美鈴の為に、年にぼやかし入れました

これで美鈴好きも安心だね!


拓哉「で、何でこんな魔法を?」


パチュリー「魔理沙に使うのよ」


拓哉「………………で、この魔法はいつ解けるんですか?」


パチュリー「明日、正確には24時間後ね

それまでは美鈴じゃなくてろーりんよ」


拓哉「いや、そうじゃなくてですね?

門番の仕事はどうするんですか?」


パチュリー「貴方が手伝えば良いのよ」


拓哉「…………」


この時、拓哉が『何言ってんだこいつ?』とか思ったのは内緒である


ろーりん「??????」


そして状況を飲み込めていないろーりん

仕方ないので門に行くことになった拓哉であった






ろーりん「………ふにゅ…………」


拓哉「………寝かけてるなぁ…………」


ダボダボの袖をユラユラ動かしながらうつらうつらと船をこいでいるろーりん

物凄く眠たそうである

だがしかし


ろーりん「眠っちゃ…………駄目…………眠っちゃ…………駄目…………眠っちゃ…………駄目…………眠っちゃ…………駄目…………」


微笑まし過ぎて凄い可愛い


拓哉「……………(普通に可愛いな……………)」


まったくである


魔理沙「よう!久しぶりだな!何やって……………誰だそいつ」


そこに現れる無粋な魔法使い


拓哉「………美鈴さんだ

今はろーりんという名だ」


魔理沙「…………頭大丈夫か?」


拓哉「嘘だと思うなら、パチュリーさんに聞いてみろよ」


魔理沙「幾らパチュリーでもこれは……………」


拓哉「やらない、と?」


魔理沙「………そこまでは言えないけど

多分大丈夫だろ…………多分」


愛しの魔理沙にすら信用されてないというこの始末


拓哉「それで?今日の予定は?」


魔理沙「あぁ、そうだった

フランに会いに来たんだ」


拓哉「凄い仲良いよな………お前ら」


魔理沙「羨ましいか?」


と、ドヤ顔で尋ねる魔理沙


拓哉「いや、別に」


平然とばっさり切った拓哉


魔理沙「ばっさり言ったな………何でか私ってフランに懐かれんだよな

………本当、何でだろ?」


拓哉「それを俺に言われてもな…………」


魔理沙「とりあえず、中に―――ろーりん「入っちゃ駄目ぇ…………」…………」


拓哉「美鈴ちゃん?この人は悪い人ではないよ?お嬢様の妹さんと遊びに来たんだよ?」


ろーりん「駄目ですぅ………咲夜さんが駄目って言ってたんですぅ……………」


魔理沙「うっ………………」


今にも泣き出しそうなろーりんを前にしてたじろぐ魔理沙

正直、この破壊力は凄まじいものだった

現に―――


拓哉「……………っ!」


今にも変態(ロリコン)が幼女をお持ち帰りするような雰囲気が見え隠れしている

見え:隠れ=9:1の割合で

殆ど見えてしまっているのはご愛嬌


魔理沙「どうしたもんか…………」


咲夜「あら?皆してこんな所で何を……………」


ろーりん「咲夜さぁん!怪しい人でしゅぅう!」


ほぼ泣いてると言っても過言じゃないくらいの声色で咲夜に訴えるろーりん

咲夜はそのまま無言で―――


むにぃ


ろーりん「…………?」


咲夜「…………」


ろーりんの頬を片方抓った

この場がまるで時が止まったかの様に、全員がこの状況についていけてなかった


ろーりん「…………(゜∇゜)」


咲夜「……………………」


ろーりん「……………………(;∇; )」


咲夜「……………………」


ろーりん「……………………(;ω; )」


咲夜「……………………(゜ii゜)(何だこの可愛い生物は…………)」


拓哉「やめぃ!」


スコーンと小気味よい音が鳴らしながら咲夜の頭を叩く拓哉

ろーりんは泣き出してしまった


ろーりん「うわぁぁあぁぁあぁぁぁん!」


拓哉「よーし、よしよーし

怖いお姉さんはお兄ちゃんが倒したからな~泣き止め~」


この後、泣き終える迄に一時間かかったとかかからなかったとか






咲夜「ごめんなさいね?貴女がつい可愛いから、お姉さんちょっと意地悪したくなっちゃったのよ」


ろーりん「ひぐっ…………ひぐっ……………もうしませんか?」


咲夜「もうしないわよ……………

ほ~ら、クッキーでしゅよ~?」


咲夜はポケットから一枚のクッキーを見せびらかすと

ろーりんの前で、見せびらかし始めた


ろーりん「わぁ…………………」


それを物欲しそうにして見つめるろーりん

咲夜が試しに上下に振ると

ろーりんの顔も上下に動く

咲夜が口に入れようとしたら

物凄く悲しそうな顔をする

咲夜「………ちゃんとあげるわよ

はい、あーん」


その瞬間にろーりんの顔はぱぁっと明るくなり


ろーりん「はい!」


と力強い返事をした


ろーりん「あーん……………」


拓哉「………何だ、これ

滅茶苦茶可愛いじゃないか」


咲夜「貴方…………ロリコンだったの?」


拓哉「違いますからね?可愛いと言っただけですからね?だから、そんな目で見ないで下さいお願いします」


スピーディーな土下座を披露してくれた拓哉君には、咲夜さんからの冷たい目線をプレゼント!


拓哉「俺はロリコンじゃないから本当にその目を止めて下さい」


咲夜「はぁ……………まぁいいわ

とりあえず、これいつになったら治るの?」


拓哉「パチュリーさんが言うには明日の今頃辺りには治ってるそうです」


咲夜「それまでずっとこの状態なのね…………」


はぁっと溜め息をつく咲夜

ふとそこで、大事な事に気づく


咲夜「…………魔理沙は?」


拓哉「あっ…………」


魔理沙「こっちくんなー!」


パチュリー「待って!魔理沙ぁ!」


咲夜「…………止めてくるわ」


拓哉「…………いってらっしゃい」


この後、無茶苦茶ナイフ投げた






ろーりん「…………………zzzz」


もう起きるようとする事すらしなくなったろーりん

既に立ちながら寝るという荒技を繰り広げている


拓哉「といっても………………魔理沙以外に誰かくるのか…………?」


霊夢「そうよね、だから門番とか必要無いはずよ」


拓哉「だからといって俺が退く理由にはならんぞ?」


突然現れた霊夢に驚く事もなく、普通に接している拓哉

いつ現れたのか気にならないらしい


拓哉「で?何の用だ?」


霊夢「レミリアに誘われてね

お茶を飲みに来たの

ほら、招待状もあるわよ」


その招待状の便箋には英語が書いてあり下に漢字で『霊夢へ』と書いてある

中身を開いてみると上半分は英語

下半分は訳した日本語で書かれている


拓哉「本物みたいだな」


霊夢「じゃあ入るわよ?」


拓哉「あぁ」


空を跳び、直接レミリアの部屋に行った霊夢

その姿を見ながら、拓哉は呟く


拓哉「……………暇だなぁ」






後半へ続く

続きます



続きます



怒らないでね?決してネタがないとかじゃありませんから


ではまた

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