特訓!ちょっと近すぎませんかね!?
紅魔異変と名付けられたあの異変は
博麗の巫女、博麗 霊夢により解決された
その結果、紅魔館は無事に幻想郷の一員となり
人里とある交換条件を出し合い、お互いに承認された
その交換条件とは『ウチの門番で人里の人間、主に若者中心を鍛え上げるから
お金くんない?自主制にはするけど
大体1ヶ月100万くらいで』というものだった
参加人数は大体200人である
そしてこの度、姉、真矢の家に住むことになった拓哉
当然、参加する事にした
何せ、今のところ幻想郷唯一の格闘家である
それに教われるのならやらないに越した事はない
そういう考えを持って特訓に来たのは約50人程度
残りの150人は美鈴目的である
スタイルがいい彼女を一目見てみたいという煩悩丸出しなスケベ野郎共が大半である
ただ、自主制であるためそのスケベ野郎共の大半は止めてしまう
だが、残った根性あるスケベは特訓を行いながら、きっちり美鈴のある部分を見ていた
だが、拓哉は特訓を終わらしても残って特訓を受けていた
美鈴と2人きりという状況を個人的には妬ましいと思ったスケベ達は当然拓哉に襲いかかる
だが、スペルカードを持った拓哉に勝てるはずもなく、瞬殺されていた
そして、今回の話はそんな美鈴との個人的特訓のとある1日である
紅魔館・門前~
美鈴「行きますよー!これが明鏡止水です!」
拓哉「か、体がめっちゃ輝いてる!金色に輝いてる!」
…………真面目にはやってないようだ
美鈴「そういえば、たっくんはどれくらいのスペルカードを持っているんですか?」
拓哉「………たっくん?えっと………10枚くらいですよ?それが何か?」
美鈴「いえ、聞いてみただけです
さて、次は私の飛ばす弾幕を弾き飛ばす訓練です
能力は使ってもいいです」
拓哉「いつでも!」
美鈴「では行きますよー!たっくん!」
拓哉「何でたっくん!?」
こうして二人の弾幕修行が始まった
咲夜「…………青春してるわね
あんなに嬉しそうな顔しちゃって…………あの子にも春がきたのかしら」
何か黄昏る様に呟く咲夜
そのセリフから察するに、他にも春が来た人物がいるのだろうか?
答えは今現在、咲夜の側にいる人物が教えてくれる
咲夜「…………何故外で本を呼んでいるのですか…………パチュリー様?」
パチュリー「…………別にいいじゃない」
そう、パチュリーである
何故か彼女はビーチパラソルをさしてビーチチェアに腰掛け、本を読み漁っている
その本の数は5冊
上から順に
『好きな人のオトシ方』
『必見!これが恋愛の真実』
『同性愛の素晴らしさ』
『男らしい人との付き合い方』
『プロの同性愛者に聞く!百合のなんたるか』
咲夜「……………」
諦めというかドン引きというかそんな微妙な表情をしながら咲夜はゆっくり視線を外した
咲夜「はぁ…………小悪魔、いる?」
小悪魔「はい、何ですか咲夜さん?」
ひょこっと現れたのはパチュリーの使い魔・小悪魔
通称こぁである
咲夜「………相変わらずけしからん胸しやがって…………
パチュリー様といい、美鈴といい、何で皆こんな発育がいいのかしら?」
こぁ「さ、咲夜さん?何か用事があるんじゃないですか?」
咲夜「そうだったわ、至急、パチュリー様の本を取ってきて」
こぁ「了解です!」
パタパタと羽を羽ばたかせながら飛んでいくこぁ
咲夜「…………紅魔館っていうより、恋魔館ね…………
お嬢様も最近あの巫女に興味が出てきたらしいし…………私がいるのに………何でこうなったんだっけ?
あの巫女がお嬢様を倒したからそれに興味が出てきたのよね…………つまり…………………博麗 霊夢ゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!」
パチュリー「っ!?」
突然大声を上げナイフを構える咲夜
パチュリーもそれに驚いて、本を落としてしまった
そして咲夜の姿は一瞬にして消え去る
能力を使ったんだろう
パチュリー「……………変わったわね、咲夜」
お前が言うか
再びこちらは門前
相も変わらず美鈴と拓哉が修行していた
美鈴「行きます!
幻符[華想夢葛]!」
拓哉「雷拳[サンダーナックル]!」
美鈴から撃ち出される弾幕を拳で打ち返していく拓哉
雷を纏ってるからなのか、心なしか素早く見える
全て弾き終えた瞬間に―――
美鈴「まだまだいきますよ!
彩符[彩雨]
彩符[彩光乱舞]
彩符[極彩颱風]
彩符[彩光風鈴]!」
スペルカード連続発動で今までよりも弾幕数が格段に増える
拓哉「はぁぁぁぁ!」
それをただただ弾いていく拓哉
だが、流石にこの弾幕の量は捌けないのか
腕や腹に当たっていく
拓哉「くっ!鉄体[アイアンボディ]」
ここで身体強化スペル
一々怯んでなどはいられないから怯まないようにしたのであろう
現に、怯まなくなったせいか動きはよくなっている
…………といっても、当たっているのは変わらないが
美鈴「ふぅ!やりますね!」
拓哉「さ、流石に…………無理…………」
力尽きた様に、いきなり倒れ込む拓哉
しかし弾幕はまだ残っている
美鈴「えっ!?」
美鈴が驚く
助けに行こうとするが、後の祭りである
弾幕はきっちり、全て、拓哉に直撃した
美鈴「さ、咲夜さーん!怪我人!怪我人ですよ!あれ!?咲夜さーん!?」
しかし、呼べど待てども来ない
しょうがないから手持ちの救急箱を使って拓哉を治療する
とりあえず自分の膝枕に頭を置いて寝かせる事にした
美鈴(にしても………こうやって見ると結構顔つきいいかも…………)
普段、男にそういう方面での事は考えないのだが
いざ、割と顔つきがいい方である拓哉を面と見てみると、少しドキリとする
無意識に頭を撫でていると、ふと我に返る
美鈴(………って何考えてんの私!?彼は弟子も同然なのよ!?)
しかし撫でる手は止まらない寧ろ、悪化している
美鈴(彼はただの弟子………そう、弟子なの………)
拓哉「うぅ………ん」
美鈴「へっ?」
起きたのかな?と思った美鈴
だが、拓哉は起きずにそのまま―――美鈴の腰に抱きついた
美鈴(аз?aaa"あ"ア"%$>#」;:#@@@!!!???)
内心、言語を失いながらも何とか声を荒げずにすんだ美鈴
だが、心臓の鼓動はアラートをガンガン鳴らしまくり、顔は湯気が出るのではないかと思うくらいに赤くなっていた
美鈴(何で何で何でぇぇぇぇ!
何でこんなにドキドキするの!ふぇぇぇぇぇぇぇ!)
男が女性に膝枕をされて、その女性が赤くなってあたふたしているこの状況
割とシュールである
パチュリーが後ろの方で見ているのには気づいてないみたいだが
美鈴(そ、そうだ、こんな時は深呼吸、深呼吸!)
美鈴「すー…………はー…………すー…………はー…………うん、落ち着いた」
鼓動もそこそこ落ち着いてきたので再び拓哉を見る
美鈴(しっかし…………よく寝てるなぁ………こんなによく寝てると………私まで…………眠く…………………………………)
美鈴「…………zzzz」
咲夜「くっ………あの鬼巫女め…………」
博麗神社に特攻を懸けたまではよかった
だが霊夢に勝てる筈もなく
負けて帰ってきたという訳だ
咲夜「大体あの能力は流石に強すぎでしょ………誰よ、あらゆるものから浮けるっていう解釈をした奴は………!」
流石にかなりメタいので止めてくれ
咲夜「私も………スタンドが使えるy(ry」
自重しろ
咲夜「ん………?あれは美鈴かしら?
あんな所で座って何をしているのかしら?また、サボリかしら…………」
真面目に門番をしているという考えを持たれる事が既に無いようだ
可哀想な美鈴………………
美鈴「zzzz」
拓哉「zzzz」
確かに、美鈴は寝ていた
しかし………異性を膝枕しているという事を加味しているという事は考えられなかった様である
咲夜「………!?さっきまで、真面目に特訓していた筈よね!?
それが何でこんないちゃいちゃする状況なの!?信じられないわ!…………って怒りたいけど、そんな力も無いのよね、今は
とりあえず、ナイフだけ刺しときましょ」
怒ってるじゃないですか咲夜さん
拓哉「………ふぁ~、よく寝たわ
ん?何か柔らかいな…………なにこれ?」
十数分後、拓哉は起きた
しかし、目の前にあるものが寝起きのためか全く解らなかったようだ
実際それは美鈴の腰なんだが
美鈴の腰をふにふに触りながら触り心地を楽しんでいた
拓哉(何かこの色どっかで見たことあるんだよなぁ……………………あっ、美鈴さんの服だ
確かこんな感じの色してたよなぁ、あの服…………)
まだ、思考が追いつかないのか
未だに今触っている物の正体が解ってない拓哉
…………しょうがない
地の文C「よいしょっと…………
皆驚いたかい?
僕……いや、僕達地の文はこっち側に干渉出来るんだよ!
という事で……………一話でスキマ送りにされて未だに帰ってこないA兄者と、フランちゃんにやられたB兄者の仇ぃぃぃ!と、叫びながら僕は寝ぼけている拓哉にキックを当てるー!」
拓哉「ごふぅ!」
地の文C「そして素早く戻る!」
僕にキックをされた拓哉はかなりの距離を飛んでいって近くの木にぶつかった
ざまぁwwww
拓哉「?……????」
何が起こったか解らない、と言った様子で頭にハテナを浮かべながら周りを見渡す拓哉
拓哉「痛た………って美鈴さんにナイフ刺さってるー!
こ、これって抜いていいの!?どうなの!?」
などと、拓哉が慌てふためいていると
美鈴「うにゃ……………どうしたんです?たっくん」
拓哉「わぁ!普通に喋ってる!流石美鈴さん!」
頭にナイフが刺さっているに平然としてる美鈴を見て戦慄が走る拓哉
そのナイフを引き抜いて
美鈴は喋る
美鈴「あー……いつもの事ですよ
流石に慣れちゃいました」
慣れちゃいけない物の筈なのに
何故か笑顔の美鈴
拓哉「頭にナイフぶっささって、血を流してる人が言う台詞じゃないですよね………?」
美鈴「気を操れば体の血流を多少動かせます
と言っても、傷口から流さない程度しか出来ませんけど」
と言いながら傷口をさする美鈴
拓哉「けど、治療はして下さいよ?唯でさえ、綺麗な肌してるんだから」
と言いながら救急箱を用意する拓哉
美鈴「き、綺麗!?
そ、そんな私は………って何をしているんですか!?」
拓哉「何って治療ですよ?」
美鈴「うぅ………」
かくして、確実なまでのイチャラブ空間を広げる二人であった
さて、今回の話はこれでおしまいだ
最後にオチにならないオチで締めるとしよう
拓哉「………そういえば、美鈴さんって気を操るんですよね?」
美鈴「そうですよ?それが何か?」
拓哉「ならやってもらいたい事が―――」
美鈴「では、いきます!かーっ!○ーっ!はーっ!○ーっ!波ーーーーーっ!」
拓哉「やっぱり出せた!」
※終われ
やりました。悔いはありません
某龍玉の主人公の技とか
某機動戦士の格闘技の一つとか
てへぺろ☆
って感じで使いました
反省はしていない
後悔もしていない
ではまた