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東方始異禄  作者: 趙餡
6/16

初異変だと!?紅い館がフィールドです~(後)

博霊神社~


真矢がレミリア達と話していたその日の晩

紅い霧が湖の方から出ているという噂を聞いた霊夢は

それを異変と断定し

異変解決に身を投じる所であった


拓哉「ん?霊夢、こんな夜遅くにどこ行くんだ?」


霊夢「あら?起きてたの

ただ異変解決しに行くだけよ」


拓哉「…………ついて行ってもいいか?」


霊夢「別に良いわよ」


拓哉「即答だな」


霊夢「協力者は多い方が早く終わるから………………って姉探しはいいの?」


そう、未だに真矢を探せてない拓哉

というか、真矢を守るためには力が必要との事で幻想郷で戦える力がつくまで会わないと決意したのであった

………けど、今回の異変はある意味ではお前の姉さんが首謀者なんだけどね


拓哉「今、夜だしな

今からじゃ探せないしな

それに、どれくらいの力があるかも知りたいしな」


霊夢「そう、なら―――」


「その話!私も乗った!」


霊夢が拓哉と共に紅魔館に行こうとした瞬間上空から別の声が聞こえる


霊夢「…………魔理沙、何してるのよ」


魔理沙「私にもその異変、手伝わせてくれよ!」


拓哉「珍しいな、お前がそんな事言い出すなんて」


この二人、拓哉と魔理沙は拓哉の修行中の時知り合った中である

主に魔理沙が弾幕で、拓哉を引っ掻き回していただけだが


魔理沙「今回の異変は、湖の向こうにある屋敷から紅い霧が出てるっていう話だ

屋敷だぜ?絶対何かあんだろ!」


霊夢「あんたのそのすぐに首を突っ込む癖、どうにかならないの?」


魔理沙「無理だ!」


拓哉「そんな清々しい顔で言われても」


魔理沙「そんな事はどうでもいいだろ!

ほら、さっさと行こうぜ!」


霊夢「はぁ………しょうがないわね

じゃあ三人で行きましょう」


こうして紅魔館には霊夢、魔理沙、拓哉の三人が行くことになった






魔理沙「まさか馬鹿の相手をする事になるとはな」


拓哉「愚痴ってる所悪いが

お前ら二人で瞬殺だったじゃねぇか」


先程、⑨で有名な氷精ことチルノを倒し

既に紅魔館の近くにいた


霊夢「そんなどうでもいい事言ってないで、ほら、見えてきたわよ

例の屋敷が」


魔理沙「………ん?門の前に誰かいないか?」


拓哉「ほんとだ

門番か?」


門前にいるのは―――


美鈴「ここから先は通しませんよ

紅魔館の門番の名にかけて」


我らが美鈴である


霊夢「じゃあ私は上の方に向かうわ」


魔理沙「じゃあ私はあっちの方だな」


拓哉「で、俺が戦えと…………ってもういねえ」


美鈴「ちょ!無視ですか!?」


涙目でツッコむ美鈴

この場にいるのは拓哉と美鈴の二人となった


美鈴「はぁ………ところで、貴方は普通の人間ですよね?

何故空を飛んでいるんですか?」


拓哉「詳しくは言えないが、俺の能力だという事だけ言っとく」


現在拓哉は霊夢や魔理沙と同じ様に空を飛んでいるが

それは彼自身の能力

『付与する程度の能力』を使って靴に風を纏わしている

(ポ○モン風に言うとひこうタイプに変化した様なものである

…………カク○オンみてぇだな)

それにより空を自由自在に飛ぶことが可能となっている


美鈴「巫女と同じ様な能力を持っている……………?考えても仕方ありません

紅 美鈴、いきます!」


拓哉「…………くる!鉄体[アイアンボディ]!」


美鈴「っ!?なるほど、貴方は…………鉄竜のド○ゴンス○イヤーだったんですね!」


拓哉「違うわ!確かに体が鉄の様にはなってはいるがよ!」


美鈴「何だ…………違うんですか

…………それじゃ、仕切り直しです!」


拓哉「いくぞ!」


お互いに空に飛び弾幕を張り出す

拓哉と美鈴の戦いが始まる………

それじゃ、魔理沙に視点を合わせてみよう


魔理沙「うっひゃー!魔法関連の本が沢山だな!

これなら、数冊借りても問題ないぜ」


既に色々駄目な発言をしていやがる…………


パチュリー「…………駄目よ

それに勝手に持ち出さないでくれる?それは人間の貴女には有り余る力よ」


魔理沙「誰だ!」


パチュリー「……………パチュリー、パチュリー・ノーレッジよ

この大図書館の主であり、此処にある全ての本の主よ」


魔理沙「主ぃ?お前、此処にある本いっぱいあるんだから

ちょっとくらいいいだろ?」


パチュリー「駄目よ

盗人に渡す本はないわ」


魔理沙「むっ、失礼な奴だな

私が他人の物を盗むような人物に見えるのか?」


パチュリー「えぇ、窓を叩き割る客人なんていないわよ」


魔理沙「………分からず屋だな

いいぜ、力ずくで本を借りてやる!」


パチュリー「人間め………」


此処ではどうやら正論を叩きつけるパチュリーと

屁理屈で乗り切る魔理沙が戦うみたいだ






咲夜「侵入者は倒さしてもらいますわ」


霊夢「できるのかしら?ただの人間の貴女に」


咲夜「ふっ…………空を飛ぶだけの巫女が何を言っているのかしら」


霊夢「空を飛ぶだけ?本当にそうかしら?」


咲夜「……………何ですって?」


霊夢「試して見れば良いじゃない

空を飛ぶだけなのかどうか」


咲夜「いいでしょう……………紅魔館、メイド長

十六夜咲夜が相手になりましょう」


こちらは霊夢VS咲夜という対決になった様だ






美鈴「はぁ!」


拓哉「がふ!」


場所は戻って紅魔館、門前

格闘技の道においては恐らく紅魔館1であろう紅 美鈴と

ちょっと前までアルバイト生活だった軌道 拓哉

この文章だけ見ればどう考えても有利なのは美鈴

だがしかし、美鈴は有利ではなかった


美鈴「さ、流石に今度こそ………」


拓哉「まだまだぁ!」


美鈴「ひぃっ!」


未だに拓哉が最初のスペルを唱えてから二人共スペルを唱えておらず

そして、そのスペルも未だにブレイクされていないという現状である

………まぁ、拓哉がフルぼっこになってはいるが


美鈴「い、いい加減やられて下さいよ!」


拓哉「いや、無理」


バッサリと美鈴の要望を切り捨てた拓哉

美鈴「……………空中にいるより、地面にいた方がやりやすそうですね」


そう言いながら、地面に降り立つ美鈴

どうやら、空中で不毛な戦いをしてるよりも

一旦地面に降りて地に足を着けていた方が格闘がやりやすいと判断したんだろう


拓哉「……………ふぅ、遂にブレイクか」


拓哉のセリフの通り

初めの一枚のスペルはようやくブレイクしたようだ


美鈴「…………最早、これまでですね

貴方は私の攻撃を何発も受けている

それに対し、私は貴方の弾幕には殆ど当たってません

勝負は私の勝ちです」


拓哉「…………まだだ、まだ終わらんよ」


美鈴「…………そうですか

では、些か不本意ですがトドメをさしましょう」


そう良いながら、拓哉に近づいていく美鈴

そして目の前に来た所で即座に後ろに回り込み―――


拓哉「雷拳[サンダーナックル]」


美鈴「っ!?きゃぁぁぁぁぁぁぁ!」


首の後ろ側に回り込み手刀をやろうとしたところで

不意打ちでスペルをくらわせられる

このスペルは拳から雷撃を放つスペルなので

美鈴も読めなかったらしく、ダイレクトにくらっていた


美鈴「………っ油断しました

まさか、拳から放つスペルを使うなんて」


拓哉「………まだまだ撃てそうだな

今度こそ、倒させてもらう」


美鈴「できますか?人間の貴方が」


拓哉「やるさ、人間の俺が」


美鈴「………いざ、参る!」


そして今度は肉体強化無しで

拓哉は美鈴に挑んでいた

二人はまだかかりそうなので

今度は霊夢の所を見てみよう


咲夜「はぁ………はぁ………何故!?」


霊夢「………まぁ、そんなもんか」


こちらはどうやら圧倒的に霊夢が優勢のようである


咲夜「くっ………はぁ!」


咲夜がナイフを投げる

霊夢はそれを避けようとはせずじっとしている

そのまま、ナイフは霊夢に近づいていき

吸い込まれる様に霊夢を―――


霊夢「………何度やっても無駄よ」


通り抜けてすぐ後ろの壁に突き刺さる


咲夜「何故………何故!?」


霊夢「見苦しいわね

なんなら種を教えて差し上げましょうか?」


咲夜「………あら、親切な事で

(これで情報を引き出せれば………)」


霊夢「私の能力は『空を飛ぶ程度の能力』

けど、ただ空を飛ぶだけじゃない

私にはあらゆる弾幕、攻撃、その他もろもろ、全部通用しないわ

但し、普段は使わないの

だって強すぎるでしょ

まぁ、異変に関係してるなら容赦なく使うけど」


咲夜「そ………そんなんもうチートや!チーターや!」


何故関西弁


霊夢「こんな言葉を聞いた事がないかしら?

………『卑怯、汚いは敗者の戯言』

要するに、勝てれば何でも良いのよ」


咲夜「くっ………申し訳ありません、お嬢様」


霊夢WIN

という訳で、次は魔理沙達を見よう


魔理沙「当たらなければ、どうという事はないんだぜ!」


パチュリー「くっ………ちょこまかと………!」


魔理沙「その大仰にだした賢者の石とやらも、大した事はないんだな!」


大図書館

魔理沙はパチュリーの賢者の石から放たれる弾幕を右へ左へ

縦横無尽に飛び回って避ける

引きこもり魔女は空飛ぶ魔法使いには勝てないみたいである


魔理沙「そろそろ終わらせるぜ!

恋符[マスタースパーク]!」


八卦路から放たれる極太ビーム

威力だけに特化したような

まるで魔理沙の鏡写しのようなスペルはまっすぐパチュリーに向かっていき―――


パチュリー「この私が………負ける?きゃぁぁぁぁぁ!」


盛大に吹き飛ばした


魔理沙「ふーっ、やっと終わったぜ

やっぱ弾幕は数より威力だな」


パチュリー「うっ………………」


パチュリー「おーい、大丈夫か?」


パチュリー「情けはいらないわ………………殺しなさい」


魔理沙「おいおい、この幻想郷に数少ない魔女なんだぜ?

そんなに簡単には殺さねぇよ」


パチュリー「………………甘いのね、貴女

けど、仲良くする気はないわ」


魔理沙「おいおい、こっちは仲良くしたいんだがな

なんせ必要だからな

お前が」


パチュリー「えっ………………?」


魔理沙「もう一度言うぞ

私にはお前が必要だ」


※魔法の本が大量にあるから、それが欲しいだけです


パチュリー「やっ…………でも…………///」


※しかしパチュリーは勘違いをしています


魔理沙「まぁいいや、返事は聞かなくてもいいし

連れを迎えに行かないといけないからな

私は行くわ

あっ、そうそう

私は霧雨魔理沙だ

じゃあな」


そういって箒に乗って大図書館を後にする魔理沙

その場に残ったのは………


パチュリー「霧雨……………魔理沙………………///」


見事にフラグを建てられたパチュリーだけが残った

まぁとりあえず

魔理沙 WIN






拓哉「風靴[ウィンドブーツ]」


美鈴「靴から鎌鼬ですか

しかし!

華符[セレギネラ9]」


凄まじい弾幕の撃ち合い

しかし見た目は人間だが、矢張り妖怪なのだろう

弾幕ごっことはいえ戦いの経験が全くないと言っていいほど経験がない拓哉に対し

弾幕ごっことはいえ、戦いに対してはかなりの場数を践んでいる美鈴には傷はそこまでついていない

しかし恐ろしいのは拓哉である

最初の方は美鈴の弾幕をかなり浴びていたが

次第に当たらなくなり

逆に美鈴は段々当たるようになってきている

この短時間で実戦に慣れてきているのだ


美鈴「くっ!

熾撃[大鵬墜撃拳]!」


拓哉「毒爪[ポイズンネイル]!」


拓哉の爪が紫色になり長さが約二倍に伸びる

そして、二人の攻撃が交差する


拓哉「………………」


美鈴「………………私が、負けるなんて………もっと修行を積まないと………………っ」


先に倒れたのは美鈴だった

拓哉は肩で息をしながらも

笑顔になっていた


拓哉「か………勝てた………!うっ………」


そして、拓哉も倒れた

結論:拓哉WIN

だが満身創痍の為互いに倒れる






魔理沙「ん~?どこだ此処?」


一方その頃

大図書館を後にした魔理沙は道に迷っていた


魔理沙「しまったなぁ…………霊夢んとこに行きたいのに場所がまるで解らん

でかすぎだろ、この館」


そんな魔理沙の目の前には地下へと続く階段があった


魔理沙「……………流石に下るとは思わないが……………まぁ、しばらく宝探しでもしておくか……………」


そういって長い階段を降りていく魔理沙

一番下に着くと、巨大な扉が魔理沙の目の前にあった


魔理沙 (マスパぶっ放すのは確定なんだけどな

問題は威力をどう調節するかだよなぁ

この扉でかいし、分厚そうだよなぁ

だからといって、全力で撃ちゃ、中のお宝がパァだし……………ま、撃てば解るか)


魔理沙「とりあえずマスパ撃つか…………って、お?」


そういって魔理沙が扉に触れると

暗くて解りづらかったが扉に錠前をつけて開けさせないようにしてるのが解る


魔理沙「なんだ、わざわざ扉にマスパ撃たなくても此処に開けて下さいと言わんばかりに錠前があるじゃないか

ほい、軽くマスパ」


八卦路を錠前に当て威力を抑えたマスパを放つ


魔理沙「開いた開いた~さて、中には何があるかな~っと」


そうやって魔理沙が入った部屋は金庫………ではなくて異様な部屋だった

あちらこちらに人形が散らばって奥には棺桶が置かれている部屋だった

ただ人形が置いているだけならまだしも

人形は全て四肢がバラバラになっており

綿も散らかっているという部屋だった


そして棺桶の上には―――


魔理沙「子ども………?」


いきなり扉を開けた事に意表をつかれたのか

こちらを見て呆気にとられる少女がいた

いや、ただの少女ならまだしも

その少女には、普通ではありえないものが付いていた

背中にまるで枯れ木の様な物に

色とりどりの宝石がぶら下がっているものだった


少女「ねぇ、遊びましょ?」


さほど大きな声でもないのに

異様なまでにはっきり聞こえたその声に魔理沙は少し驚いた


魔理沙「悪いな、今は忙しいんだ

遊ぶなら別の奴にしてくれ」


少女「お姉様と遊んでるんでしょ?

なら、私とも遊びましょ?」


このままスルーしても良かったのだが

明らかに目の前の少女は人間じゃない

多分棺桶があるから吸血鬼なんだろうなとか思ったらしい魔理沙は適当に遊んでから離れる事に決めた


魔理沙「………はぁ、しょうがない

で、何して遊ぶんだ?

…………そういや、お前の名前は?」


少女「私?私はねフラン!フランドール・スカーレット!ねぇ弾幕ごっこで遊びましょう!」


だが、その少女

―――フランドール・スカーレットと遊ぶ事は死に直結する事だと

魔理沙は本能的にながらに悟った

今回登場したスペルカード


風靴[ウィンドブーツ]

靴に風を付与して鎌鼬を飛ばすスペル


鉄体[アイアンボディ]

体に鉄を付与して弾幕に怯まないようにするスペル


毒爪[ポイズンネイル]


爪に毒を付与して切り裂いたり

毒を飛ばすスペル

毒といっても致死率は0%である

ジャガイモの芽みたいなもんだ

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