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東方始異禄  作者: 趙餡
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初異変だと!?紅い館がフィールドです~(前)

『吸血鬼』

それは割と外でも有名な存在である

夜に活動し

主に人の血を飲む

血を飲まれたらその人まで吸血鬼になるという噂まである

朝が来る前に棺桶に入り再び夜になるまで眠りにつく

にんにく、十字架、流水、聖なる物が苦手とかなんとか

後、鏡に写らないね

まぁ何が言いたいのかって言うと

『紅魔館』ヒャッホイ









紅魔館・主人の部屋~


真矢「けど、真っ赤ですね~レミリアちゃん」


レミリア「そりゃそうよ

なんたって紅魔館なのよ?

『紅』って文字があるのだからそりゃ赤いわよ

いえ、紅いわよ

後レミリアちゃん止めい」


真矢「レミちゃんはこんなに小さいのに館の主だなんて凄いです~」


レミリア「いえ、あだ名をつけろって意味ではないのだけれど

ちゃん付け止めい

それに、私は貴女より年上よ?約25倍」


真矢「小さいのには変わりはないじゃないですか~」


レミリア「ちょ!!今小さいって言ったわね!?」


この見事にカリスマブレイクしている見た目幼女は

『レミリア・スカーレット』

この紅魔館の主であり500歳の吸血鬼でもある

能力は『運命を操る程度の能力』

文字通り、未来に起こる事を書き換える、つまりは運命を操る能力である


レミリア「はぁ…………まぁいいわ、咲夜」


咲夜「はい、お嬢様

ご用件は?」


真矢「わぁ~いきなり現れました~」


真矢が言うようにいきなり現れたこの女性

『十六夜 咲夜』

この紅魔館の主、レミリアのメイドであり、メイド長も勤めている

能力は『時間を操る程度の能力』

一言で言えば●IOである

そしてPADも着けているとかいないとか


レミリア「紅茶のお代わりとクッキーをお願い」


咲夜「かしこまりました」


真矢「消えました~」


時間を止め、キッチンに行ったのであろう

便利な能力である


レミリア「ところで………今日は此処、紅魔館と人里の関係をどうするかの話し合いをするのよね?」


真矢「そうですよ~」


そう、何故真矢が紅魔館に来ているかと言うと

幻想入りした紅魔館と人里の関係を決める話し合いである

何せ、人間が咲夜しかいない妖怪館なので、そう聞いて不用意に興味半分で近づく人間もいるのである

だから、村の責任者を出して(その責任者がビビって勝手に真矢にしたが)その人物が紅魔館の主、レミリアと話をしてどういう位置に収まるか、という話である

ん?とって食えば良いじゃないかって?

それしたら博霊の巫女にボコボコにされるのがオチさ

無論、ボコボコにされる様な事はしない

というか人里との付き合いでの関係が悪化したらただ単純に居心地が悪くなり、居づらくなるという事なんだが


レミリア「で、どうなのよ?」


真矢「何がですか~?」


レミリア「此処と人里の関係よ

そっちが食料提供する変わりに私達はどうすれば良いのかしら」


真矢「そうですね~

あの門番さんに拳法とか武術を教えてもらったらいいんじゃないでしょうか~?」


レミリア「美鈴ねぇ…………

まぁ、いつも寝てるよりはましかしら………」


真矢「そういえば、あの人ってずっとあそこに立っているんですか~?」


レミリア「えぇ、そうよ

ご飯なんかは咲夜に出させているわ

基本的に、ずっと寝ずの番よ

門番なら当たり前なんでしょ?」


さも当然と言うレミリア

それに対し真矢は―――


真矢「…………普通に働き過ぎなだけな気がします~

私なら、キツくてお仕事止めちゃうかもしれないですね~」


普通に正論が出た


レミリア「えっ……………?門番って寝ないで仕事できるんじゃないの?」


真矢「最低でも三人は必要かと思います~

寝ない生き物なんていませんから~」


レミリア「う、嘘……………」


今レミリアは

『やっべ、やってもうた』がこれ以上とないくらい似合う表情となっている


真矢「………まさか、今までずっとあそこに立ってたんですか~」


その一言でレミリアは百数年前の事を思い出していた


レミリア『美鈴、貴女今日からずっと門番していなさい

ご飯は妖精メイド達に持って行かせるわ』


美鈴『解りました!!不肖紅 美鈴、出来る限り頑張らせてもらいます!!』


今になって考えると、その時の美鈴はやけに輝いて見えたという


レミリア「…………………と、とりあえず

美鈴が武術を教えるって言うので構わないかしら?」


真矢「はい~、とりあえずはそれで構わないです~」


レミリア「…………とりあえず、昼からの八時間にしようかしら…………?

武術訓練は、朝か昼の―――」


こうして、紅魔館と人里との関係はとりあえずは決まった訳だが

割と時間が余ったみたいなので(というか実は1日止まる様言われている

紅魔館側もそれは了承している)

今はおやつの時間である


レミリア「暇なら、他の所を見に行っても構わないわよ」


真矢「では、お言葉に甘えて~」


レミリア「咲夜」


咲夜「はい、お嬢様」


レミリア「彼女の案内をよろしくね」


咲夜「承知致しました」






紅魔館・大図書館~


咲夜「此処が紅魔館の誇る、大図書館でございます」


真矢「うわ~、大きいですね~」


咲夜「お、お待ち下さい!!」


と、一人勝手に歩き出して

そのまま放っておいたら大図書館の彼方へと消えてしまいそうな

真矢を追いかける咲夜

少しの間見失っていたが―――


少女「…………咲夜、こいつ誰なの?」


真矢「何でまだパジャマを着ているんですか~?」

少女「私の服で遊ばないで………」


真矢「咲夜さ~ん、この人誰ですか~?」


咲夜「…………紅魔館の大図書館の主である魔女

パチュリー・ノーレッジ様です」


真矢の行動に驚いてしまったが

冷静に取り繕って彼女―――パチュリー・ノーレッジの紹介をする


パチュリー「咲夜…………この人間どかして

本が読めない」


真矢「あんまり本ばかり読んでいると

外が辛いですよ~?」


因みに未だに真矢はパチュリーで遊んでいる


パチュリー「最後に外に出たのは何年前かしらね

もうでない生活には慣れているわ

というかでたくない

後私の邪魔をするくらいなら、此処にある本読んで良いわよ

1日一冊読んでも十年以上はかかるでしょうからね

一冊二冊借りても構わないわ」


真矢「わ~い」


咲夜「ちょ!!だから勝手に行動するのは止めて下さい!」


そうして、奥へと走り去っていく二人

その二人を見てパチュリーは呟く


パチュリー「………面倒事を咲夜に押しつけたわね、レミィ

ま、今回は咲夜に同情するわ

だからといって救う気はないけど

私には関係ないし」


自分に被害をだしたくないだけである


―――で、今真矢がいるのは大図書館の奥の方

主に魔法術式が書かれている本などである

しかし、奥の方の本達にはある罠が仕掛けられているのでその全てをパチュリーが罠の解除をしようとしているのである

解除したのは何個かはあるが9割は解いてないのである

だから―――


真矢「本から何か出てきました~」


咲夜「魔物の召還陣!?くっ………時よ止まれ!!」


勝手に開いた本から出てきた魔物退治や


真矢「勝手に動いてます~」


咲夜「あ痛!!」


本自体に噛まれたりしたり


真矢「何か文字が浮き出てます~」


咲夜「ちょ!!早くそれ投げて下さい………って私の方に投げな……きゃぁぁぁぁ!!」


極めつけは不用意開いた者の制裁として爆発したりと

色々な罠がある

面白いくらいにまで真矢が荒らした後

とりあえず一冊借りてから

門に移動した






紅魔館・門~


真矢「美鈴さ~ん、見に来ましたよ~」


美鈴「おや、真矢さんと咲夜さん……って咲夜さん、どうしたんですかその格好」


咲夜「………気にしないで

いずれ戻るから」


図書館で大量のトラップを発動させた結果

今の咲夜の格好は

バニー姿に首輪をつけている状態である

下着?本の罠で消えたよ

数々の本の罠で何故か青少年には見せられない様な格好になっているが

一体何があったらこうなるのか気になる美鈴であった


美鈴「そうそう、先程お嬢様が来て昼から晩までの八時間労働になったんですよ」


咲夜「あら、そうなの」


美鈴「何か物凄く申し訳なさそうにしてましたけど………何があったか知りませんか?」


咲夜「私は何も聞かされてないわね

真矢さんは?」


真矢「きっと、申し訳ないって思ったんじゃないんですかね~」


美鈴「はぁ…………そうですか

っと、そういえば此処へは何しに?」


とりあえず話を打ち切り

用事を尋ねる美鈴


真矢「あ~、そうでした~

メイドさん達にこれを渡す様に言われてたんでした~」


といって、持っていた包みを開けると―――


美鈴「サンドイッチですか!

良かった~お腹が丁度空いてたんですよ~」


嬉しそうにサンドイッチを頬張る美鈴


咲夜「此処に飲み物置いておくわね

ゴミがでたらそこに置いておいてね

後で取りに行くわ」


美鈴「ふぁい」


咲夜「では一旦お嬢様の所へ戻りましょう」


真矢「?何故ですか~?」


咲夜「実は先程お嬢様に呼ばれたのですが、何やら話があると」

真矢「解りました~」


時間を止めて戻ったのだろうか

なかなかの早技である

という訳で一旦レミリアの所へ戻ることに

一体何の話何だろうか

と思う真矢であった






レミリア「来たわね」


真矢「一体何の話ですか~?」


レミリア「紅魔館の皆には聞いた事なのだけれど…………

ねぇ、吸血鬼が日傘無しで太陽の下を歩くにはどうしたらいいと思う?」


真矢「う~ん…………『太陽の光が届かないくらい濃い霧でも出せばいいんじゃないですか?

あっ、でもそうなると、この世界で一番になっちゃうかもしれませんね』」


ピキッ


レミリア「…………そうね、よく考えたら人間と平等にする必要なんてないのよ

霧さえ出してしまえば良いんだから………………咲夜!」


咲夜「はい、お嬢様」


レミリア「今晩、この幻想郷を支配するわ

準備は貴女に任せるわ

私は霧を出さないと」


咲夜「………へっ?お嬢様?一体何を―――」


レミリア「作戦が成功したら、ご褒美をあげるわ」


咲夜「はい!頑張ります!」


…………この駄メイドめ

唾液がぼたぼた零れてんじゃねーか


レミリア「決行は今夜よ

ふふっ、吸血鬼に相応しいわね」


真矢「……………あれ~?」


いきなりこんな大事になったので事情を飲み込めない真矢

はてさて、こっからどうなるのやら



後半へ続く

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