冬の恒例行事!遊びまくりますよ~
真矢「寒いですね~」
レミリア「凄い積雪よね
どうしましょうか?」
咲夜「お嬢様、お茶が入りました」
レミリア「ありがとう、咲夜」
冬、幻想郷もすっかり雪景色となる今日この頃
蝉が鳴き喚いていた夏が嘘の用に冷え込み、秋が始まる
真っ赤な紅葉が塗りつぶされる様に真っ白になる冬
しかし此処紅魔館では、相も変わらず紅の館である
夏の幻想郷は蝉が鳴き、冬の幻想郷は⑨が叫ぶ
あたいったら、さいきょーね!…………と
レミリアは真矢を呼び、現在お茶会と洒落込んでいる
実は拓哉も呼ばれていたのだが、人里で仕事がある為、今日は来ていないのである
その事を美鈴に言うと、少し肩を落として苦笑いを浮かべていた
咲夜特製の紅茶を飲みながら、現在会話しながら、遊びのネタを二人で捜索中である
レミリア「フランも最近は拓哉や貴女と遊んでいるからいいのだけれど………今日は拓哉がいないからどうしようもないわね
貴女一人に任せてもいいのだけれど………」
真矢「私は構いませんよ~
けど、フランちゃんはたっくんとは基本弾幕ごっこですから~
私はいつもトランプやチェスといったテーブルゲームだからかなりつまらなそうな気がするんですよね~」
トランプやチェスと言ったが、真矢はこういうゲームは割と強い方である
考える事をしないからなのか、彼女は直感力はある方である
そしてトランプの場合、ずっとニコニコしているので、まさかのポーカーフェイス化しているのである
真矢「そうだ~!あれやりましょうよ~」
レミリア「『あれ』?あれって何よ」
真矢「決まってるじゃないですか~
雪が降っている日で外でやる事と言ったらあれしかないじゃないですか~」
レミリア「………あぁ、あれね」
フラン「あはははは!スッゴい楽しい!」
真矢「それなら良かったです~」
レミリア「雪遊び…………かなり単純だけれど、今日に至ってはかなり名案だったみたいね」
そう、真矢の言っていた『あれ』とは、雪遊びの事であった
因みにフランは雪玉を転がして、雪だるまを作ろうとしている
………規模は桁違いな大きさを誇っているみたいだが
咲夜「妹様!?一体何を作ってるんですか!?」
フラン「雪だるまだよ?」
咲夜「でかすぎませんか!?」
フラン「パチュリーが言ってたよ?
何でもデカい方がいいって」
咲夜「パチュリー様ぁぁぁぁぁ!」
後ろでいつもの格好にマフラーだけをプラスしたかのような格好のパチュリーを叫んで突っ込む咲夜
因みに咲夜の格好はメイド服が冬っぽい格好になっただけである
フランは何故かそのままだが
パチュリー「大丈夫よ
妹様は元気で丈夫な子だから
レミィの格好も似たような物だし
というか動かない分、レミィの格好を分厚くするべきよ」
レミリア「パチェ?少なくとも私は貴女よりは動くわよ?」
パチュリー「私は貴女とは違って胸に脂肪が行ってるから暑がりなのよ」
レミリア「貴女喧嘩売ってるのね?そうなのね?」
真矢「喧嘩はしないで下さい~!」
寒さでイライラしているのか
いつもより口調がキツいパチュリー
よく見たら、本のページを捲る手がかじかんで真っ赤に染まっており、ガタガタ震えていた
それでも本を読もうとする根性は素晴らしいと思う
レミリア「………寒いなら戻っても良いのよ?」
パチュリー「大丈夫よ
全く問題ないわ」
レミリア「青ざめてきてるその顔じゃあ、説得力は皆無よ」
パチュリー「だ、だだ、大丈夫ヨ………」
レミリア「咲夜、お願い」
咲夜「了解しました
さ、パチュリー様こちらへ………」
パチュリー「大丈夫………大丈夫ヨ………私は大丈夫ヨ………」
同じ事を何度も言うようになってきたら殆ど手遅れである
レミリア「…………はぁ
小悪魔でも連れて来たら良かったのに…………」
因みに小悪魔は冬期休業の為、魔界にある実家に帰省中である
冬期休業?パチュリーが勝手に作って、小悪魔に親と合わせる為に作ったものである
しかし、レミリアはその辺りのパチュリーの考えは知らないのであった
咲夜「お嬢様、その事なのですが」
レミリア「?何かしら?」
咲夜「実は―――」
という訳でLet's 説明time
咲夜「―――という訳でなんですよ」
レミリア「………それこそ、言えば良かったのに…………」
咲夜「どうやら、一人で考えてたようです
実際、何か一人でしていますし」
レミリア「真実は闇の中…………って訳ね
パチェに直接も聞けないし………どうしようかしら」
フラン「ねえねぇお姉様!一緒に雪合戦して遊びましょう!」
レミリア「…………ま、今は遊びましょう
フラン!一緒に遊ぶわ!」
咲夜「解りました」
紅魔館組が遊んでる中、真矢はふと思った
真矢「私…………余りですか~…………?」
残ってるメンバーはパチュリーか、妖精メイドの皆さんしかいないぞ!
けど、パチュリーは退場をしている
そして、妖精メイド達ははっきり言って弱いので問題外である
という事は―――
真矢「……………皆さ~ん、頑張って下さ~い」
とりあえず応援するという形になった
一時間後~
フラン「………すー…………すー」
真矢「………寝ちゃいましたね~」
レミリア「そりゃそうよ
フォーオブアカインドは使いまくるわ
フォーオブアカインドは使いまくるわ
フォーオブアカインドは使いまくってたのだから
魔力が一気に消費して回復しないといけないもの」
真矢「でも可愛いですね~」
レミリア「普段は館の中しか歩かせてないけど…………まぁ、咲夜か私が見ている間なら外に出しても良いかしらね」
真矢「そういえば~……………その当の咲夜さんは一体どこに~?」
レミリア「フランのレーヴァテインの餌食になったわ」
真矢「…………あれ~?弾幕ごっこでしたっけ?」
レミリア「違うわ
フランが地面に叩きつけて、途轍もない量の雪が咲夜に被ったのよ
私はレーヴァテインで弾けば事足り得たのだけど………時間を止めようにも咲夜、足が雪に埋もれていたみたいなのよ
そのせいで雪から逃げられず…………」
レミリアが視線をやると、その方向に上半身だけが雪に埋まり、足をM字開脚の様にして、まるで犬○家のようなポーズをしている咲夜がいた
雪を被ったのに、上下逆になってるとか、足が埋まってたのに足が上に向いてるとか、そんな疑問を感じた人はその疑問をマリアナ海溝にでも捨ててしまいなさい
それが一番だ
フランA「レーヴァテインでよっこらせ!」
フランB「よっこらせ!」
フランC「誰が一番に倒すかな?」
フランD「そんな事よりチャーハン食べたい」
フランA「うどんじゃなくて?」
なんて言いながら、フラン達が咲夜の周りの雪をレーヴァテインで吹き飛ばしていた
真矢「………あれは何をしているのですか~?」
レミリア「棒倒しならぬ咲夜倒しよ
せっかく助けるのだったらフランに満足させながら助けさせるのよ」
その助けてる間にメイドが凍死するんじゃないかとか思った人、大丈夫だ
きっと自分の体の時間を止めて凍死を回避していると思えば全く問題ない
真矢「…………あれ?フランちゃんって今此処で寝てますよね~?」
レミリア「さっきいったでしょ?
フォーオブアカインドは使いまくるわ
フォーオブアカインドは使いまくるわ
フォーオブアカインドは使いまくったって」
真矢「………4人までですよね~?」
レミリア「えぇ4人よ
一回使っただけならね」
真矢「つまり~…………」
レミリア「まずフォーオブアカインドで4人になり
そこから、フォーオブアカインドを4人全員でする事で16人に
更にフォーオブアカインドをする事により256人になった訳よ」
真矢「………残りはどちらに~?」
レミリア「残りの251人は戦いに破れ消え去ったわ………」
真矢「……………一体何の戦いだったのかは聞かない事にします~」
レミリア「当然気になるわよね?
なら話してあげるわ」
真矢「えっ?いや~あの~―――」
レミリア「あれは雪合戦が始まったばかりの時よ―――」
私はフランと普通に雪合戦して遊んでいたわ
別に話さなくても良いんですが~
けれど、フランが面白半分でフォーオブアカインドをしたのよ
けれど、私と咲夜で普通に応戦出来たからちょっと拗ねちゃってね
もう一回使ったのよ
もっと増えたのは良いのだけれど、半分が反乱を起こしてフォーオブアカインドを使ったのよ
そしたらもう半分のフラン達もフォーオブアカインド使ってそこから大乱戦よ
言うならば、第一次・フォーオブアカインド大戦かしら
真矢「…………zzzz」
とりあえず、此処にいるフランは恐らく本物よ
だって、256体の分身の維持なんて不可能な事をやってのけたのだから
だから此処にいるフランは本物だし、彼処にいるフラン達は分身体よ………………って寝てるし!
その後、無事に咲夜は助けられましたとさ、めでたしめでたし
レミリア「えっ!?これで終わりなの!?」
終わりです
レミリア「…………うそん」
嘘じゃねぇよ
本当だよ
レミリア「信じない!信じないわよ!
いつもより短いじゃないの!」
知るか
っていうか結構しつこいな
お願いだから終わらしてくれよ
咲夜は助けられました
フランちゃん可愛い
真矢は寝た
これだけあれば無事に終わらせられるだろ?
レミリア「私は!?」
…………れみりゃ・すかりぇっと
彼女は爆発しました
れみりゃ「してねぇよ!てか表記止めて本当に止めて!
れみりゃ・すかりぇっとじゃない!私はレミリア・スカーレット!紅魔館の主よぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」
…………カリスマ☆ブレイク!
レミリア「グングニィィィィィィィィルッ!」
アーッ♂
最後ネタ切れじゃないわよ!
べ、別にネタが切れた訳じゃないんだからね!
次回:チョコ祭り