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東方始異禄  作者: 趙餡
1/16

幻想郷?お茶会できるかな?

『幻想郷』

歴史より忘れ去られた者達が集う場所

妖怪の賢者『八雲 紫』が自身の能力で

博霊の巫女が自身の霊力で作った結界で

その二つにより作られた楽園

現代より忘れ去られた妖怪や魔法使いなどの今では存在を許されない者達の遠い桃源郷

そこでは、騒々しくも平和な日々が過ぎていく

しかし、その平和を乱す者もいる

その者達が起こす怪事件を『異変』と呼び、博霊の巫女やその仲間達が解決していた


紫「だから、結局は暇になるのよね」


黙れ、お前もちゃっかり異変に参加していただろうが


紫「あら?そうだったかしら

ごめんなさい、覚えてないわ

それより、一応この小説は紅魔異変より少し前なのだから自重してほしいわ」


っていうか俺に話しかけるなよ

痛い目で見られたいのか?

それ以前にややこしくなるんだよこのBB(ry

紫「なろう小説スキマ送りの旅へ行ってらっしゃーい」


アァァァァァァァァァァ!!!


紫「ふぅ…………邪魔な文が消えた所で

本題にしましょう

最近まともな異変がなくて困ってるのよね

誰か面白い能力を持ってないものかしら………………

えっ?これを前書きでやらなかった理由?

作者に常識を求めても駄目よ♪」










現代・主人公宅


真矢「あうあ~暇ですね~」


この少女、名を『輝道(きどう) 真矢(まや)』という

三度の飯よりお茶会が好きな女性である

あまりのゆるゆるさに同僚や同級生からは『癒し系オーラの申し子』と呼ばれている

今の今まで殴り合いはともかくとして、口喧嘩をしたことがない上に

悪意というものに触れた事がないし悪意を持った事もない

だが、キレさせたら相当恐ろしいと言われている

そして今年で22歳である


拓哉「姉さん、仕事は?」



この少年、名を『輝道(きどう) 拓哉(たくや)』という

真矢の弟であり

ある意味真矢の保護者的な存在でもある

あの姉のせいで気苦労が絶えず

それに同情した近所のお姉さん方から好かれている少年である

今年で17歳である

因みに高校は中退している

その理由は―――


真矢「今日からお休みです~」


拓哉「そう…………ってまさか、また………」


真矢「はい~クビになりました~」


拓哉「またなの!?これで何度め!?」


真矢「7回目です~」


拓哉「9回だよ!!」


このような理由がありアルバイトをしないと生活費を稼げないのである

だから中退をしないといけなくなった

親もこの姉と同じ様にゆるゆるなので

姉が一人暮らしを始めるのを一発即OKしてしまい

仕方なく保護者替わりについてこないといけなくなってしまった

だが、今の今まで姉を怒る事はあれど

恨んだ事はないようだ

しかし、弟の心姉知らず

マイペース過ぎるが故に弟の気苦労も知らない

だが、稼ぐ時は有り得ない額を稼ぐ為

ちゃんと叱りつける事もできない


真矢「とりあえず出かけてきます~」


拓哉「あぁ…………うん

気をつけてね」


実はこの姉、紫の言う能力持ちなのだが………

それは順を追って話そう

彼女は今家を出て五分程の公園のベンチに座っている

公園と言っても遊具は橋にあるブランコぐらいで

後はボール遊びをするくらいの広さがある寂しくも大きな所であった


真矢「いい天気ですね~」


呑気にもお茶を飲んでいる


真矢「お茶会したいですね~」


実は彼女は大のお茶会好きで基本的に週七で行っている

…………いや、週七は多すぎるだろ


男「嬢ちゃん…………あんたも無職かい?」


真矢「はい~今日から無職になりました~」


おっと、真矢の近くに茶色の上着を直接肌から羽織り茶色のズボンを履いたサングラスの

まるで〇ダオの様なおっさんが話しかけて来たみたいだ


男「そうかい……………なぁ嬢ちゃん

どうやったら簡単に金を稼げると思う?」


おや、丁度よく真矢の能力の説明ができるみたいだ

では、説明しよう

彼女の能力は先ず―――


真矢「そうですね~…………『銀行強盗でもしたらお金が手に入るかもしれませんよ?』」


ピキッ

この音がなったら発動した証だ

因みにこの音は真矢本人と貴方達読者の皆さんにしか解らない

しかし―――


真矢「(あう~、またこの音です~)」

本人が能力に全く気づく事もなく

ただただ無意識に発動させる

ある意味ではあの賢者より質が悪い


………話を戻そう

あの音がなる直前のセリフを誰かに向けて喋っていた場合

その誰かが基本的には真矢の提案したことを何が何でも実行しようとする

もし、その誰かがいない場合それが起きる現象が起きる

つまり、絶対不可避の能力

名付けるならば

『事件を誘発させる程度の能力』である

だが、あくまで作るのはきっかけであり

事件自体を起こす訳ではない


ガチの『僕は悪くない』ができるという訳だ

そして今、真矢は男に銀行強盗を提案した

つまりは―――


男「…………そうか、そうだよな

難しく考える必要なんてなかったんだよ

そうだよ、銀行強盗すればよかったんじゃないか

ありがとうな嬢ちゃん!!おかげで目が覚めたぜ!!」


真矢「…………?よく解らないけど、良かったです~」


男「じゃあな!!」


真矢「はい~」


実はこの能力、一つ欠点があり

行動を起こした人物は必ず負けるのだ

つまりは、そういう事である


紫「お嬢さん、お隣いいかしら?」


真矢「はい~どうぞ~」


おや、次は金髪を風に(なび)かせ

まるでBB(ry


紫「ねぇ…………周りがつまんない時

あなたならどうする?」


真矢「今日はよく知らない人から相談を持ちかけられますね~

とりあえずそうですね~…………『面白い人を連れてくればいいんじゃないですか?』」


ピキッ


紫「…………成る程

確かにその通りね…………

じゃあ行きましょうか」


真矢「…………?どこにですか~?」


紫「幻想郷っていうとってもいい場所よ♪」


真矢「お茶会ができるならどこでもいいです~」


紫「なら行きましょう

すぐ行きましょう」


真矢「どうやってですかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…………………………………………………………」


紫「面白い能力者一名ご案内~♪」










アリス「ふぅ…………結構片づいたわね」



彼女の名前は『アリス・マーガトロイド』

東方を知っている人ならば大体が知っている人形使いだ

傍らには上海人形を置き魔導書を読み魔法の森に住む

魔理沙が大好きでしょうがない少女である


真矢「…………………………ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああ!!」


ガタンと大きな物音を発て

先程スキマ送りにされた真矢が再び現れた


アリス「わっ!?貴女何?どこから来たの?」


真矢「………………私の名前は輝道 真矢です~

どこからと言われたら〇〇町の公園からです~」


アリス「〇〇町?……………聞いた事がない地名に、突然現れる、という事は……………あんのスキマ妖怪め!」


犯人がすぐに解った様でなによりだ

しかし、真矢の方はアリスの事を全く気にせず部屋を見渡し


真矢「わ~可愛いお人形さんですね~」


アリス「今度会ったら…………えっ?えぇありがとう」


あまりにも突拍子な発言に怒るのも忘れて返事をする


上海「シャンハーイ」


真矢「わ~喋りましたよ~どうなっているんですか~?」


アリス「えっ?魔力で動かしてるけど…………」


真矢「魔力ですか~?」


アリス「まさか、魔力を知らないの?」


真矢「はい~」


アリス「…………ここがどこだか解る?」


真矢「幻想郷っていう場所ですよね~

そういえば、ここって何県ですか~?」


アリス「えっと………幻想郷っていうのは―――」


説明してもいいんだけど

正直説明しても他の小説と何ら変わりない説明だと思うんだ

ただ、説明しているのがアリスというだけで

しかも冒頭で軽く説明しているし

もういっかって思った訳で

おっと、どうやら説明が終わったようだ


真矢「ふぇ~異世界ですか~」


アリス「そうよ

博霊の巫女に頼めば今すぐに帰れるけど………」


真矢「う~ん………しばらくここに住んでみようと思います~」


アリス「っ!?何で!?」


真矢「向こうに戻ってもたっくんに迷惑をかけるだけですし~」


アリス「たっくん?」


『たっくん』というのは弟拓哉の事である

基本的に拓哉の事は真矢はたっくんと呼んでいる


アリス「けど…………心配するでしょう?」


真矢「大丈夫です~

たっくんは一人で頑張れる子です~」


アリス「………………そう、そこまで言うのなら別に構わないわ

とりあえず今日はここに止まりなさい

明日貴女の住むところ探しましょう」


真矢「ありがとうです~」


アリス「じゃあお茶とお菓子だすわね」


真矢「お茶会ですか~?」


アリス「ちょっと違うけど…………」


こうして、幻想郷に住むことを決意した真矢

とりあえず家探しを最優先にする事にした

さて、真矢の家は見つかるのか?

そして拓哉の出番はこれからあるのか!?

続く

どうも作者です

あまりに書きたくてやってしまったこの作品

後悔はしていない

という事で今回はここまで

次回からはオリキャラの細かい紹介でもしましょうか

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