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犬の娘
素晴らしいイラストを描いた絵師に無上の感謝を。
とある王国の城下街。
大陸屈指の規模を誇るがゆえに表通りには様々な種族――エルフやドワーフも闊歩している。
そんな活気に満ちた通りから横へ一本、レンガで敷き詰められた道の先にある獣人がいた。
紅白模様の衣服に身を通した獣人。
獣人の特徴である耳は、その綺麗な髪に隠れて判別し辛いが、少女の尻辺りから生えている尻尾の形から犬の獣人だと予測できる。
心なしか、主に従順そうに見えてしまうことも犬の獣人だということを補強していた。
背中に剣を背負った少女はベルトや装飾品などゴテゴテした品々を身につけているが、それでもすっきりとした印象を与えるのはその獣人の人柄ゆえだろう。
その透き通った蒼い瞳はとても大きく、全てを見透かされてしまいそうに感じる。
「ニコっ」
少女は私の視線に気づいたのか、右手を目の辺りまで上げて笑いかける。
拙い拙い。
じろじろと誰かを眺めるのは失礼だ。
そう考えた私はそそくさとこの場を後にした。
所要時間15分
引用URLhttp://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=35240804
題名:絵師
わんこ。 しろきつね




