狩人
素晴らしいイラストを描いた絵師に無上の感謝を。
「獲物だ」
そう無機質で無愛想な声をかけられた私は振り返る。
陽はすでに落ちかけ、群青が空を覆うこの頃。
私のパートナーが人の大きさほどあるトカゲを肩に担いでいた。
ピンク色の髪をショートカットに纏め、簡素な被り物をしている彼女。
何の感情も映していない瞳と彫刻の様に傷1つない整った顔立ち、軽く結ばれた唇の形状から人形という印象を与える。
どう見ても戦いに向いてなさそうな容姿だが彼女はれっきとした戦士。
その右手に物々しい、巨大でねじ曲がった大弓を携えていた。
一般の女子から見ると肉付きの良い肢体だが、それでもこの業界で生きている狩人の基準から遠く及ばない。
しかし、弓を扱うのならば女性というハンディも多少軽減されるだろう。
動きやすいよう最適化された防具の数々。
胸あてにミニスカート、ニーソックスにレッグガードといった装いの彼女。
何と言うか……実用性よりも見た目を重視しているのかと疑ってしまうのは御愛嬌である。
「早くしろ」
彼女から多少の苛立ちが含んだ声音で注意される。
それは失敬失敬。
いつの間にかボーっとしていた。
彼女は得物を狩ってきてくれた。
ならば私はそれを調理する環境を整えようか。
私はそこまで考え、急いで火を起こす準備をした。
所要時間20分
引用URL
http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=35167891
題名:絵師
夕餉 カンゼオン




