通せんぼ
素晴らしいイラストを描いた絵師に無上の感謝を
幕末の京都。
血風が吹き荒れる街並みはただ出歩くだけでも一苦労。
新撰組や維新達もそうだが、他にも野良の剣客も要注意である。
とある通り。
塀と塀の間にある、石畳が敷き詰められた横道で私は出会った。
少女だ。
第一印象はそれである。
栗色の長い髪を左サイド一本で纏めたオッドアイの少女。
動きやすいように改造された服、山吹色を基調とした着物だが、刀を抜きやすいよう両腕は紺の下着に腕当てと身軽な服装。
左手には藍色染めの日本刀と一般的な剣客の装束である。
だがしかし、悲しいことにこの少女からは青臭さが漂っていることを否定できない。
全体的にスリムな体型にミニスカート、太ももまで伸ばした足袋も一役買っているが、何よりもその少女の容姿が幼いことが一番の原因だろう。
まだあどけなさが残る容姿のせいか、どれだけ睨んで来ても全然怖くない。
むしろ愛おしいという感情まで湧き出てくる始末だった。
「っ!」
私の感情を読み取ったのだろう。
少女の大きな瞳が細まる。
これはいかん。
他人に思考を読まれるなど武士の恥。
次回は気を付けよう。
はてさて、どうするか?
進むか退くか。
少女を斬り殺して進むか、それとも後ろの追手の元へと戻るか。
……まあ、そのような選択は考えるまでもない。
少女には悪いがこれも世の定め。
私の刀の錆になってもらおうか。
そう覚悟を決めた私は腰に手を当て、音もなく刀を抜いた。
所要時間20分
引用URL
http://seiga.nicovideo.jp/seiga/im2961201?track=seiga_illust_keyword
題名:絵師
死にたいやつから前に出な! ぶっちゃけ




