兜の下の素顔
素晴らしいイラストを描いた絵師に無上の感謝を。
仕事を終えた戦士は一息を吐く。
周辺には体長10mを超えるであろう巨大な竜。
すぐ傍には血まみれの斧と戦士の鎧のもも当てが剥がされ、周りには誰もいない。それらの状況から、この戦士が竜を討ち取ったのだと推測できた。
物々しい斧に重厚な鎧を着込む戦士はさぞや丈夫なのだろう。
だが、その予想は露出した肌から覆される。
漆黒の鎧とは正反対と言える純白なる肌。
この華奢な肌からあの化け物並の膂力を生み出した事実を到底信じることは出来なかった。
と、ここでその戦士が兜を脱ぐ。
竜殺しの戦士。
傷1つない綺麗な肌。
その相反する要素を持つ戦士の素顔は一体どんなものだろうかと期待が膨らみ――想像以上の美しさだった。
女だ。
ヴィーナスだ。
鎧の下に隠しているであろう漆黒かつ艶やかなストレートヘアー。
神自らが造形したと思える顔に浮かぶは物憂げな表情。
そして何よりその赤い瞳に浮かぶミステリアスな眼差し。
鎧とその中身とのギャップに衝撃を受けない人はいない。
そう思わざるを得ない戦士だった。
遠くの山が噴火したのだろう。
赤い蒸気が視界の果てから噴き出していた。
これぞミステリアス!
所要時間18分
引用URL
http://seiga.nicovideo.jp/seiga/im2987132
題名:絵師
竜殺しの戦士 Ⅱ 魔界の住民




