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向日葵
優しい絵です。
7月中旬。
どこまでも青い空に沸き上がる入道雲。
セミの大合唱の幕開けである今日この頃。
膝の辺りで咲いた向日葵を愛しそうに見つめる淑女がいた。
真夏のせいか日差しが強いのだろう。
大きな日傘を広げて肩にかけている。
軽いウェーブ状である緑色の髪を肩に軽く乗せ、可愛らしいリボンで後ろ髪を括っていた。
半袖ブラウスの上の胸元には黄色いスカーフ、そしてスカートとお揃いのレンガ色のチェック柄であるチョッキを羽織る淑女。
口元には優しげな笑みを浮かべ、花を映すその瞳は聖母を連想させる。
向日葵も淑女に見られ、心なしか嬉しそうなのは気のせいだろうか。
と、その時一陣の風が吹く。
辺り一面に向日葵の花片が舞い、それは花の妖精が一斉に空へ飛び立つよう。
風に揺られて淑女のスカートはフワリと表面積を広げる。
そんな幻想的な光景の中、淑女は微笑んだ。
引用URL
http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=34199511
題名:絵師
とある真夏の散歩道 ふらすこ




