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竹林少女
ここは竹林。
周囲一面竹しかなく、さらに夜の帳が下りていることもあり、辺りは静寂に包まれている。
静寂に包まれている。が、全くの闇に覆われていることはない。
それは星や月の輝きではなく、目の前の少女から発する炎によるものであった。
手首まで覆う白いブラウスに何枚もの札が貼り付けられた赤いモンペ。
その下から炎が渦巻いている。
月を思わせる銀の髪を無造作に腰まで伸ばし、邪魔だとばかりに髪を幾つもの束で分けてリボンで括っている。
細い眼を引き延ばし、唇を真横に広げて不敵に笑うその表情はまるで獲物を狙う猛獣の様。
頭頂部付近に着けている大きなリボンとのギャップが凄まじいように感じた。
答えを間違えれば一瞬で消し炭にされる。
私は焼かれる恐怖に戦慄しながら少女の口が開くのを待つ。
少女の傍で舞う不死鳥がいやに私の印象に残った。
引用URL
http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=34074398
題名:絵師
不死の火 べにたま




