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見返り美人
今宵は3月3日。
陽はすでに落ち、代わりに提灯とぼんぼりが巨大なひな壇を照らす今日この頃。
季節外れの雪が降る中、からかさを翳す一人の少女がこちらを振り向いていた。
ボリュームのある緑色の髪を、頭の頂上で結んだ大きなリボンで括りその端々は地面近くまで垂らしている。
顔だけをこちらに向け、神妙な笑みを浮かべる少女を見つめていると吸い込まれそうな錯覚に陥ってしまう。
スラリとモデルを連想させるスレンダーな体型に、フリルが何重にも付いたゴシックドレスというのも中々斬新なスタイルだ。
半袖の先の二の腕も、ドレスとブーツの間の素足も非常に興味をそそる。
一体この少女は背後にあるひな壇を見てどう思っているのだろう。
激しく好奇心がうずくが、それを尋ねてしまうと私は少女に吸い込まれると恐怖してしまい、結局何も聞くことが出来なかった。
引用URL
http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=33957221
題名:絵師
お雛様 はるとき




