マスカレード
四隅に配置された戦闘人形。
金髪のストレートヘアーにドレスといった装いの人形達は体型に合わない物騒な武器を振り回している。
背後には怪盗バロン。
真っ黒なマントと白黒の仮面に覆われたそれは、生きているのかそれとも糸術師の傀儡なのか分からなかった。
人形とバロン。
それらを操るのは中央に位置している糸術師。
戦闘人形と同じく金色の髪を持ち、それをフリルのついた赤いカチューシャで留めている。
フリルのついた青いドレスに同色のコルセット、その上に白いショール。
人形が着る様なドレスを身に包み、その顔も無機質めいた造形のため、ただ佇んでいるだけならば人形と間違われる可能性もあっただろう。
しかし、その糸術師は生きている。
赤い瞳を光らせて不敵に笑い、顔の高さまで掲げた両の指先からは糸が伸び、その先は戦闘人形やバロンへと繋がっていた。
その様相から察するに、糸術師の戦闘態勢は整ったのだろう。
こちらは準備万端、後は戦闘開始の合図だけ。
糸術師の全身からそう訴えているのが見て取れる。
見た目の派手さからそれら人形に目が行きそうだが、本当に恐ろしいのはその糸。
魔力が込められた糸の効果は未知数であり、普通の糸と侮れば間違いなく敗北してしまう。
糸術師が操る人形を掻い潜り、目に見えない糸を避ける。
果たして成功するかどうか不明だが、糸術師に勝つにはそれしかないだろうと私は心に決めた。
引用URL
http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=8199930
題名:絵師
「グランギニョル座の怪人」 Capura.L




