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神降ろし
真っ赤な蓮華。
赤茶けた大地。
雷鳴轟く大空。
そして世界に降り立った一人の巫女。
大和撫子。
日本人形。
どちらの言葉が相応しいのか悩むが、巫女の美貌は人間のそれとは一線を画していることは確か。
赤と白をベースに飾り付けられたその衣装。
端目から見ても相当重く、動きを拘束されるであろうが巫女は気にした様子も見せない。
あくまで自然体。
他の者にとっては邪魔でしかないものだが、巫女にとっては普段着と同じ。
それだけで巫女が幾つもの才能を有していることが分かる。
巫女は西を向く。
首を僅かに傾げ、無表情な顔のまま向こうを見やる。
巫女の目的地は陽の沈む場所であろうか。
その瞬間、一際大きな風が吹き荒れる。
蓮華が空中に舞い、砂ぼこりが発生し、巫女装束も上空へとはためく。
万物が突風によってその形状を変える中。
巫女一人だけが表情を変えなかった。
引用URL
http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=1127186
題名:絵師
Unseen Stars Archlich




