破壊の女神
大地はひび割れ、空は竜巻が発生し、聳え立つ石柱と砂しか目に入らない不毛の領域。
一体誰が想像できるだろう。
この光景が少女の一振りによって作り出されたことに。
全ての元凶である少女はただ遠くを見ている。
丈の長い蒼いスカートの上に白い前掛けと至って軽装な少女。
桃色のアクセサリーを付けた帽子を被っている理由は、清流の如く美しい青髪を抑えるためだろう。
そして、最も目を引くのは少女の左手に携えられた禍々しき紅き剣。
この地獄絵図を召喚したその紅き剣は、まだ暴れたりないのか未だ膨大な熱量と光を放出し続けていた。
少女が何故辺り一帯を廃墟と化したのか分からない。
憎悪も憤怒も虚無さえも少女の顔には浮かんでおらず、ただ静謐な面持ちで世界の端を見据えている。
単なる気まぐれなのか、それとも深い理由があってのことなのか。
推測するには情報が少なすぎ、そして理解するための頭も持ち合わせていなかった。
なら、事実だけを確認しよう。
少女は突然この大地に降り立って辺り一帯を破壊し尽くし、終わった後には人間らしい感情を浮かべていない。
理由も大義も不明な一方的な暴力。
理不尽だと感じつつも、それに抵抗する手段を持ち合わせていない私は服従の証として少女に向かって頭を下げた。
引用URL
http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=5129209
題名:絵師
緋想天 みこcis




