青色少女
蒼の神殿、蒼の天上蒼の壁紙そして蒼の少女。
目に映る景色全てに蒼が入り込んでいるのに幻想的な気分に浸れるのは、蒼という色自体が神秘的な輝きを帯びているからだろう。
この場所はどこかなんて分からない。
いや、分かる必要もない。
何故なら、魂に訴えるこの美しさの前には情報など無粋以外の何物でもないのだから。
「お兄さん、どうしたの?」
と、ここで私をここまで連れてきた蒼の少女が語りかけてくる。
鴉をお供に、十字架のポーチを首に掛けた蒼の少女は年相応の可愛らしい微笑みを浮かべている。
蒼の少女の様相もこの神聖な雰囲気にあって良いものだ。
黒いボーラーハットで抑えているウェーブ状の髪はふわふわと揺れ、海を想像させる。
その吸い込まれそうな瞳も深海だと表現できた。
青色少女にとってこの場所は肌寒いのだろうか。
空色のコートの上に藍色のカーディガンを肩に羽織っているのだが、そんなに冷えるというわけではないのだろう。
コートの下からはミニスカートがその存在を主張、さらに純白のニーソックスとの間に垣間見える華奢な部分が光り輝いていた。
「もしかして退屈なの?」
蒼の少女はそう上目使いに尋ねてくる。
いや、そんなことは微塵にもあるまい。
むしろ逆で、あまりの美しさに心を奪われて惚けていただけだ。
まあ、そう説明しようとも蒼の少女に誤解を与えてしまったのは事実。
ゆえに私は案ずるなとばかりに微笑んだ。
引用URL
http://seiga.nicovideo.jp/seiga/im2769921
題名:絵師
青色こいし 朱シオ




