三行で説明しろ
歩いていたら。
巨大なエビが幼女に。
圧し掛かっているのを見つけた。
……うん、言いたいことは分かる。
何を言っているのか分からないと思うが事実だ。
状況を整理しよう。
私は下駄をカランコロン鳴らしながら散歩をしていた。
村を抜けて寺を通り過ぎ、そこから少し離れた場所の草むらで珍妙な光景が繰り広げられていた。
上の巨大なエビとは、何の比喩表現もなくただのエビである。
別にエビの着ぐるみをしている人とか、エビに似た異種生命体とかではない。
幼女と同程度の大きさを持つだけの、普通のエビである。
そしてそのエビを必死で引き離そうと抵抗しているのが背後から正体不明の羽を生やした幼女である。
短い髪の色やその瞳は私と同じ黒。
しかし、着ている服は異国風のハイカラな半袖に腰巻、そして脹脛まで覆う足袋も珍しく全て黒である。
そのためどこかしっくりこないのだが、露出している肌の部分が白くて綺麗だから良いだろう。
可愛ければ全てが許されるのである。
白磁の肌を持つ幼女だが、今は顔を真っ赤にさせている。
襲いかかるエビを遠ざけようとその四肢を動かして撥ね退けようとしている。
しかし、悲しいことにエビの足は十本ある。
手足合わせて四本しかない幼女だとどんなに足掻いても勝ち目はないだろう。
更に悪いことに、巨大なエビはその十本の足で幼女の体をガッチリと固定させている。
つまり巨大なエビの残る作業はその体を幼女に押し付けるだけである。
まあ、幼女もそうはさせまいと巨大なエビを押し返しているがそれも幼女の力が続くまで。
ゆえに幼女が負けるのも時間の問題だろう。
「そこのあんた! 見てないで助けなさいよ!」
端目で私の姿を捉えたのだろう。
首をこっちに向けた幼女はそう叫んできた。
おお、これは失敬失敬。
突然訳の分からない光景に出くわしたので、現状把握に掛かり切りへとなってしまった。
考察は後で良い。
今はとりあえず幼女を救おう。
私はそう方針を決め、幼女から巨大なエビを引き離すべく、下駄を鳴らしながら向かった。
引用URL
http://seiga.nicovideo.jp/seiga/im2155181?comment
題名:絵師
劇場版 ぬえちゃんvs.シャコ オレヴァ・・・たこらいす




