神衛隊
題名は誤字でありませんよ?
神々が住むとされる山を守護する番人と紹介されても納得してしまうだろう。
それほどまでに彼女の立ち姿は余計な不純物が取り除かれて美しい。
何故見惚れてしまうのか。
それは彼女の佇まいそのものが一つの役割を果たしているからである。
白銀色の頭髪に細く引き締まった顎、そしてしなやかな体躯は銀狼を彷彿させ、その身に包むは巫女服を改造した戦闘装束。
その背に生えた鴉の如く漆黒の翼が黒と銀のコントラストを生み出し、お互いの色映えを引き立てている。
武道家を彷彿させる自然体の立ち姿に隙など見当たらず、視線は神事に使用する仮面に隠れて窺い知ることが出来ない。
唯一口元だけ見えるが、それで何が解決するのだろう。
ただ、その完成された美を再確認するだけである。
そして、だらりと左腕をぶら下げた先にあるのは真紅の日本刀。
“押し潰す”よりも“切り裂く”に特化させたそれは日本伝統の美を思い起こさせる。
上記に述べた佇まいと、その刀を重ね合わせると一つの像が浮かび上がってくる。
すなわち彼女は刀であり、刀は彼女そのもの。
一にして全、全にして一。
その格言を体現しているからこそ誰もが彼女の前で立ち止まる。
しかし、悲しいかな彼女は刀。
幾百、幾千の甘言を囁こうとも彼女の心は波風すら立たず、ただ侵入者を撃退するだろう。
手を伸ばせば殺されるがゆえに手を伸ばすほど美しい。
何とも皮肉な現実だろうか。
引用URL
http://seiga.nicovideo.jp/seiga/im1031842
題名:絵師
犬走椛 魔界の住民




