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姫君
素晴らしいイラストを描いたT-RAy様に無上の感謝を。
この光景を幻想と呼ぶのだろうか。
私は知らず膝を付く。
この私が目にしているのは光と光の交響曲。
満月から放たれる白銀。
光り輝く蝶のきらめき。
そして、中央に佇む少女から発せられる形容しがたい光の前に私は息をするのも忘れる。
その少女、西行寺幽々子という。
紫色の瞳は可愛らしく見え、肩ほどに切り揃えた髪も大人というよりは少女を連想させる。
頭に被っているおかしな飾りの帽子も一役買っているのだろう。
古代日本の姫君が着る服をその身に纏う西行寺。
十分すぎるほどその服を着こなしている。
少女の可憐さと姫君の風格を同時に宿す者。
私はどのような言葉を発せれば良いのだろう。
その答えなど出るわけがなく、私はただ、西行寺の言葉を待つしかなかった。
引用URL
http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=35832380
題名:絵師
幽夢の胡蝶 T-RAy




