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東方史萃譚  作者: 甘露
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六七一年 23 十一月九日

「うそ……、そんな」


狐は光景に唖然としていた。

文字通り一瞬で、鬼を追い詰めていた筈の味方達が穴だらけになり死んだり戦闘不能になったからだろう。


「一尾風情が調子に乗るな。最低七尾くらいに成長してから喧嘩を売るんだな」

「っ、嘗めないで! 私だって大陸妖怪の端くれなの!!」


狐はそう言うと、再び弾をばら撒こうとするが……。


「私らとの格の違いに気付けよカス」

「……っ」


「っあ、があっ!? 腕が、腕があっ」


左右一本ずつ、伊吹のと星熊のが腕をへし折った。

見当違いの方向に肘から先を曲げた狐はそのまま体勢を崩し地に落ちた。

ぼくはそれに近づき、頭の狐耳を掴んで無理やり起こす。


「ひぃっ……やだ、痛いのはやめて……!」


戦意はもう何処にも感じられない。這いつくばって怯えるだけの獣がそこに居た。

誇りも何もない姿に怖気が走る。こんな程度の存在がついさっきまで華扇を追い込み粋がっていた事が許せない。

凶暴な衝動に身を任せたくなるのを我慢すると、ぼくは狐に問いかけた。


「お前はなんでここが分かった。誰から情報を手に入れた」

「……情報は、帝釈天様が、教えて……」

「なるほど。で、その帝釈天とやらが気付いた理由はなんだ」

「し、しらないよぉ……ひぃっ!?」

「ぼくは嘘が嫌いだ。おい、一匹連れてこい」


一瞬目が泳いだのを、当然見逃さなかった。

配下の一体に手早く指令を出すと、まだ意識のあった獣が一匹引き摺りだされる。


「答えろ、答えなければ、こうだ」


ばん、と粘っこい音が響く。

口を紡ぐ狐の頭に、ぼくが撃ち抜き飛び散った獣の眼球が落ちた。


「……こ、こんなのって」

「次の生き残りを連れてこい」


茫然とする狐を余所に、ぼくは指示を出す。


「嫌だっ! 俺は死にたくないっ!! 早く言えよ! あんた知ってるんだろ!! 俺このままじゃ死んじまうよ!!」


連れてこられたそいつはまだ余裕があるらしく、喧しく喚いていた。

その姿に狐が動揺する。腐っても二尾、腕の骨折は治り始めていた。


「そうだな、このままじゃあ二尾の部下は皆殺しだな」

「っ……分かった、よ」 


どうやらこの脅しは効いた様だ。

腰ぬけのカスかと思っていたが、意外と部下の事は大切にしているらしい。


「あんたの山の河童が雨に紛れて鎌足を襲ったんだ!

 勿論そいつは返り打ちにあったさ。そのとき、誰か偉い方が一匹だけ泳がせたんだ。後をつけて大枝山に奇襲をかける為に。

 それで、生き残りはここに立ち寄ってから大枝山に帰った。確か、半日くらい前だ」

「なるほど、情報をありがとう」

「私は言ったぞ、だから部下を──」


ぱん、と粘ついた音が木霊する。

同時に、金属の嘶きと首の落ちるような音が四つ響いた。

ぼくが喧しい妖獣の喉から上を消し飛ばしたのと、配下の走狗天狗達が刃を振りおろした音だ。


「……えっ?」

「お前達はもう用済みだ。楽に死ねると思うな」

「ちょ、話が違っ、っぐぇ!?」


喚く狐の腹を伊吹のが蹴りあげた。

口から酸い臭いのする液体を零しながら狐が俯くと、星熊のが耳を掴み顔を上げさせた。


「誰が助けるなんて言ったんだよ、お前は殺されて当たり前なんだよ!!」


今まで黙っていた星熊のは、怒り狂ったその激情をぶつけ始めた。

それも当然だろう、ここで死んだ配下は皆天狗だ。鈴鹿みたいな大天狗なんて相当なつき合いが星熊のとあった筈だ。

それを毒で殺された星熊のにすれば、いわばこいつは部下の仇。

助ける為に鈴鹿の死体を使うことは了承してくれたが、殺した相手は許せないのだろう。


「どうせすぐ直るんだろ、なあ! なら腕も足もあばらの骨も、全部ぐちゃぐちゃにしてやろうかあ!!」

「ひいっ! ご、ごめんなさい、ごめんなさい!」

「謝って済む訳がねぇよ!! 楽に死ねると思うな、徹底的に生き地獄に晒してからあたしの手で殺してやる」


狐は真っ青な顔をして気を失ってしまった。

どっちにしろ、この場にはもう用は無い。ぼくは配下達に合図をすると、一体が狐を抱え、もう一体は七を抱えた。

そして、その二体と華扇を抱えたぼく以外が、病猫鬼の術場に向かい腕を構える。


「撃て」


その一声で皆は多量の弾を発射した。

爆音とともに土煙がもうもうと立ち上り、消えた時には、唯の更地だけが残っていた。


「……鈴鹿達を葬ろう。こんな場所じゃ彼等には悪いが、このまま朽ちるよりはいいだろ」


星熊の提案に、ぼくも含め皆が静かに頷いた。

鴆を絞殺したまま固まっている鈴鹿を掘った穴に寝かせ、手早く土を盛る。

死体は最早、手足の様に操れていた。ぼくに一体何が起きたか分からないが、配下をちゃんと葬ることが出来たから大した問題じゃあないと思った。


「さあ、お山に帰ろう」



そしてぼく達は飛び立った。

村人の生き残りが夜明けに凄惨な光景と妖獣の死体を目にして、お山に程近い村々に木彫りの仏像が持ち込まれるなんて思いもしないまま。



**




宮の正面に降り立ったぼくらを出迎えたのは、一人の走狗天狗の小さな女だった。


「今戻った」

「お帰りなさいませ、大枝様、伊吹様、星熊様。皆様もお疲れさまでした」

「間抜けは捕まったのかい?」


星熊のがそう尋ねると、少女の走狗天狗は犬耳をぴこぴこ揺らしながら困ったような笑顔を浮かべた。


「あの、それが……少々問題が起きまして」

「問題? 何が起きたのさ」

「見ていただければ分かると思います。本当に、これだから河童は……、って感じです」


明らかに侮蔑と嫌悪を含んだその声に、訊ねた伊吹のまで不思議そうに首を傾げた。


「あ、こほん。と、ともかく着いて来てください。真白様とやや様もお待ちです」

「分かった」


そこから、誰一人として喋る事もなく、妙な緊張感に包まれながら廊下を歩いた。


こつこつ、たんたん、ぺたぺた、ずるずる、どんどん。


足音が混ざり合って不思議と心地良い音色になる。

何処となく気分よく走狗天狗に着いて行き、やがて大広間にぼく達は着いた。


そこは、雰囲気が異様な空間だった。

それは言うなら戦闘前の敵を前にした時の緊張に乾いた空気であり、そこに盟友の仇でも居る様な、殺意の熱気だけで空間が蒸されてしまう様な。


つまりは、最悪の間抜けがそこに居るという事だった。

犯人がちゃんと捕まえられているという事にぼくは安堵し、一体どんな奴がそんなことをしでかしたのか興味が沸き。

何よりも怒りが、お山を危険にさらし優秀な配下を十人以上失う原因を作った底抜け馬鹿への怒りが沸き上がった。

伊吹の、そして星熊のも同様で、びりびりと伝わるその怒りに驚き、広間の配下達が一斉に振り返る程だった。


ぼく達が揃って怒り、広間の配下達が声を出せないままうろたえている中。

案内をした走狗天狗の少女が一歩前へ出るとゆっくりと息を吸い、そして声を張り上げた。


「救出部隊の大枝様、伊吹様、星熊様以下十名、そして生存者の茨木様、七様がご帰還なされました!」

「お、お帰りなさいませ! 御無事で何よりです!」


即座に真白のがぼくらの前に降り立つ。

ぺこりとあわただしく頭を下げると、何かを窺う様にぼくを見つめた。

丁度華扇が目を覚ましたのか、小さく声を上げたが触れることなく真白のに続きを促した。


「その、大枝様……原因を発見したまでは良かったのですが、その後に、その……問題が発生しまして」

「なんだ」


言い辛そうにはっきりと口にしない真白の。

周囲の配下も憤っているのは伝わるが何とも言えない、そんな雰囲気だった。

その時。


「大枝様! 聞いて貰いてえことがあるんだ!」


配下達で出来た人垣の向こう側、囲むようにして周りに立つその中心の方から、間抜けがそこに居ると思っていた場所から。

何度か聞いたことのある声が聞こえた。

ぼくは何故か、猛烈な不快感を覚えながらその人垣を掻き分ける様にして進む。


十体のぼくらと一緒に助けに行った配下は途中で立ち止まる。

伊吹の、星熊の、そして抱きかかえられたままの華扇を連れてぼくは声の主の元へと向かった。

華扇は空気を読んだのか、何も言わないまま黙って抱かれていた。

視線を合わせると小さく頷いたのでその場に下ろす。

そして。


「河上、だったな」


皆の視線の先。

配下達に取り囲まれたその中心に居たのは、縛られ座り込む女の河童と、何か決意を宿した目でぼくを真っ直ぐに見据える男の河童が。

技術力と戦闘力を兼ね備え優秀だと思っていた河童、河上と裃が居た。



**



「裃が原因なのか?」


真白のに振り返りぼくは訊ねる。

彼女はちいさく、こくんと頷いた。


「正確には川中と裃と砦木、三体が功を焦り独断行動をしたのが原因です」

「鎌足を暗殺しに出かけたのか」

「よくご存知ですね」


真白のは少し目を丸くした。


「捕獲した狐から聞いた。それで、何故そんな功を焦る様な真似をしたんだ」

「それが……その、痴話喧嘩が元で」


予想しなかった動機に思考が吹っ飛ぶ。

頭の中に大きな空白地帯が生まれて、何とか噛み砕いて理解して、それでもそんな言葉が聞こえた己の耳と頭の正気を疑った。


「おい、いくらなんでもそんな冗談はよせ。河童はそんなに愚かな生物じゃないだろ」

「いえ、真実なんです……」


申し訳なさそうに言う真白の。ぼくは激しい目眩に襲われた後、ぼくの中から何かが引いてゆくのを感じた。

何だか馬鹿らしくなってしまった。こんな事の為に多くの配下が身を粉にして命を懸けて戦ったのかと思うと激しい脱力感に見舞われた。

もう適当に、狐と一緒にボロ屑にでもしてしまおうかと本気で思ったほどだ。


見れば伊吹のも星熊のも心底どうでもいいとでも言わんばかりの表情をしている。

ぼくも大して変わらないと思うが、この目の前で縛られた阿呆を生物として見る気も無くなった。


馬鹿と言う名前の石ころ程度の価値しか見いだせない。

お山を危険にさらしたこと、優秀な配下と華扇を殺しかけたことは本当に許せないしついさっきまでは激情のままに嬲り殺してやろうとも思っていたのに、

今はもうそれを上回る虚無感が残るだけだった。虚しくて仕方が無かった。

だけど華扇は違った。


「ふざけるな! 私の術を妨害してその理由が河童の痴話喧嘩? 冗談も大概にしろ!」

「落ち着け華扇、落ち着くんだ」

「離しなさいよ大枝っ! あの河童、この手でっ、殺してやるっ!」

「それは一向に構わないが、待て。河上が何をしにそこに居るか知る必要がある」


そう言うと漸く落ち着いた華扇を離し、河上にちらと視線を向ける。

河上は一瞬びくりと揺れるも、直ぐに姿勢をただしぼくに向き直った。

あの口から一体何を言うつもりなのだろうか。まさか助命懇願では無いだろうし、楽に死なせてやってくれとかそういうのだろう。

もうどうでもいいから、それでもいい気がしてきた。無論、配下達は気が治まらないだろうから死体は際限なくぼろぼろにされるだろうけど。


──だけど、予想は悪い方向に上回り。


「お願いです! 裃の罪を問わないでください!」


再びぼくの思考を彼方へ吹き飛ばした。

一体何を言っているんだこいつは。罪を問うな?

意味が分からない。周りの配下も等しくぽかんとしている。


「それはつまり、裃を赦せ……と、言ったのか?」

「そうだ……っです。大枝様、聞いて欲しいんだが、元々痴話喧嘩が始まったのは俺が原因らしいんです。

 それで、彼女達は戦功を焦って、で、裃は気の置けない友を二人も失くして、命からがら逃げかえって。そんな彼女に罰を今与えるのは酷じゃないかと思うんだ、です。

 沢山の女性から好意を寄せられている大枝様や寄せている鬼の方々なら、その時の裃の心情を分かって貰えないか、っでしょうか?」


稚拙過ぎる敬語に何だか腹が立つ。

形容しがたい不快感がぼくを包んで、皆は言葉を失っていた──。


「なるほど。だが、それじゃあ」

「っ、じゃあ、その、せめて罰を軽くして頂けないでしょうか」

「……一つ聞こう、では誰がこの件の責任を取る? 誰が受けるべき本来の罰を受ける?」

「それは、必要なら俺が罰を受けます……」


そう言って、河上は深々と土下座をした。


「分かった」

「じゃ、じゃあっ!」


──それは当然、余りに愚かな提案を受けた所為だ。


「ああ、──死ね」


ぼくは、下げたままだった頭を踏み砕いた。

熟れたくだものが地面に落ちた跡みたいに、頭だった場所を中心にして体液と脳漿が飛び散った。

縛られた裃のくぐもった悲鳴が聞こえたけど、それだけだった。


「ふざけるなよ河童、ぼくが前走狗天狗の女に何をしたのか忘れたのか?女を庇う良い男を演じたいのなら余所でやれ。訳のわからない正義感を振り回したいなら一人でやれ。

 罰を与えるのは酷? あの雌河童は二十近くの配下を殺した裏切り者の仲間殺しだ、身勝手な理由で勝手に行動し勝手に失敗したのならそのまま死ねばよかったのに死ぬ事も無く死ぬべきでなかった奴を巻き添えにして挙句張本人は生きていると来た。この雌は尖兵にこんなに味方したんだ、一体どこに情けをかける場面がある。前ぼくは言った、お山に害を成す行為をした者は許さないと。この阿婆擦れはそれをしたんだよ! 何処までぼくたちを虚仮にすれば気が済むんだ、なあ!」


話しかけても反応は有る筈が無いが、ぐりぐりと踏みにじると何故か河童の身体はびくびくと跳ねた。

その様は凄く愉快な筈なのに、酷く気持ちが悪かった。


「だけどまあ、その助命懇願にぼくは答えてしまったから。ひと思いに狐と一緒に華扇と七が殺してお終いの筈だったけど……」


そう言ってぼくはくるりと辺りを見回した。

憤る奴と厭らしく笑う奴。下衆な表情が妖怪らしくて心地良い、筈なのに。


「そうだ。狐は七が、河童は華扇が殺生権を握る事にしよう。

 回すのも遊ぶのも壊すのも全部二人の自由だ。逃がしたりしなければだけど」

「あら、良いの?」

「構わない。勿論、助命しなきゃいけないから殺す事だけは駄目だけど」


すると華扇は目を細め、妖艶に微笑んだ。


「ふふっ……。勿論分かってるわ。ねえ、七」

「はいっ! 大枝様、ありがとうございます! これで、死んだ傘岳も報われます」

「そうか、お前たちは番だったな」

「一番最初にあいつは毒でやられましたが、彼女のお陰で俺は生き残りました」

「あんな狐じゃあ虚しいだけかもしれないが、好きにしてくれ」

「いえ、虚しいなんてとんでもないです。狐には文字通り死ぬまで償わせて使い捨ててやりますよ。多分傘岳は喜ばないでしょうけどね」


七は虚しそうに笑った。


「じゃあ、好きなようにしてくれ」

「あら? 大枝は見に来ないの?」

「河童と狐が回されようがバラされようがぼくはもう興味無い。というかその河童もう見たくない」

「そ、分かったわ。じゃあ興味ある子は着いていらっしゃいな」

「俺も自分で何かする気にはなれないんで、殺さない程度に皆で嬲ってくださいよ」


そうして、がやがやと群れの半分程度が出て行った。

残ったのは技術組や生真面目な哨戒天狗、烏天狗もちらほらと見える。

大天狗は痛風も含めて四体皆行ったようだ。鈴鹿が殺されたからだろう。

真白のは片づけや処理に向かい、ややは気分悪そうに何処かへ飛んで行った。


そして意外なことに星熊のと伊吹のは残った。

何も言わずぼくの横に立っている。


「気分が悪いからぼくは寝る。二人も好きにしてくれ」

「あ、……うん」


曖昧に伊吹のが頷いて、二人はぼくを挟んで視線を交わした。


「じゃあ、あたしら外でお酒飲んでるから」

「良かったら来てよ。じゃね、おやすみ」

「ああ、おやすみ」


何処となく気まずい様な空気のまま、ぼくは一人で寝床に向かった。

配下が沢山死んで、突然死体を動かせるようになって。


河上の戯言が酷く癪に触って。

なのに酷く胸につっかえて。


今日はもうなにをしても何を感じても楽しく無いと思った。

大人しく寝よう。そして、明日にはいつもの大枝のに戻らなければ。


そんな事を思って、ぼくは愛用の毛皮に身を投げた。




**



『十一月九日 豪雨』

 まだまだ奴は元気なようです。一昨日からの季節外れの大雨で溢れそうな川の補修を、先頭で指揮していました。

 何を思ったのか早まった河童が三体、痴話喧嘩が原因で奴を事故死に見せかけて殺そうとしました。

 ですが、尖兵に二体返り打ちに合い、一体の河童が命からがら逃げてきました。

 当然後を付けられ、おまけに寄り代の一部を持ち込んだその馬鹿の所為でお山は完全な奇襲を受け。

 最悪です、走狗天狗が五体、技術組の河童が七体、大天狗の鈴鹿様となにより烏天狗の睡が死にました。

 睡が死ぬなんて、想像さえしてなかったのに。あっさりと睡は死にました。

 生まれてから、星熊様に群れとして纏められて、大枝山に移り住んで。

 どんな時も一緒に居た最初の烏天狗の仲間達の一人が、そして何より私の親友だった睡が死にました。


 術式を組んでいる最中に邪魔された茨木様や、同僚、部下を失った天狗達も怒りましたが、大枝様のお怒りが半端じゃありませんでした。

 その後、一匹的外れな正義感を振り回す勘違い野郎河童の頭を踏み砕き皆に厳命しました。

 尖兵に何かを悟られるような真似をした者はそれだけで裏切り者だと。



 …今日だけは、私はただのややで居ようと思います。

 友の死を腹いっぱい泣いて、助ける手立ての無かった自分を恨んで、冷静に一番苦しくない方法を選んだ大枝様を見習って。

 私は明日からも、参謀のややとして生きてゆきます。


作者迷走中

狐さんのキャラが掴めないまま彼女死にそうですね。


次回試しにノクタにえっちシーン有りのをうpします

読まなくても一切本編には差し障りしませんのでご安心を

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