妹が「塔」を見上げた瞬間、消えた。
AI使用しながら、初めて書きました、、、
この国には、空まで突き抜ける塔がある。
ただし、その塔は――
誰一人、同じ形を見ていない。
尖った塔。四角い塔。藁を束ねたような塔。
人の数だけ、塔の形があった。
私、ソフィアに見えている塔は
空まで燃え続ける、太い炎の柱だ。
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石畳の道は、朝の光で淡く白く光っていた。
遠くで鳴る教会の鐘。焼きたてのパンの匂いが街に漂う。
そして、街の中心には塔がある。
昔、有名な魔女が「ここには良いエネルギーが流れている」と言った。
それがきっかけで街ができ、やがて国になったと言われている。
だから、この国の人はみんなこの塔のことを誇らしく思っている。
そして、私の妹アンナは、毎日ずっと塔を観察し、記録する変わった趣味を持っていた。
「ねえソフィア、塔どう見える?」
「炎の柱。ずっと燃えてるよー」
「変わらないかぁ……私も変わらず石の丸い柱。なんでみんな違って見えるのかなぁ?」
「普通よ」
何度もこんな会話をした。
「ねえ、アンナ。最近物騒だから、あんまり人にしつこく聞いたり、無闇に人についていったらだめよ?」
「もう!子どもじゃないんだから、そんなことしませーん。でも確かに、最近喧嘩とか強盗とか増えたね。」
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ある日、いつも通りアンナと帰っていると――
「ソフィア!塔が凸凹になってる!」
塔を見上げた次の瞬間、アンナが消えた。
見間違いかと思ったが確かにアンナは一瞬のうちに消えたのだ。
思い当たるところを全て、夜になるまで探し、街の人も一緒に探すが、どこにもいない。
一日、二日、三日過ぎていく……。
その間、心の底で父と母が消えた過去がよみがえる。
アンナはいつも、私の支えだったから…
お願い、無事でいてほしい。
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一週間後、夕方。家の扉が開く。
「ただいま」
胸がドキッとして急いで振り返る。
そこに立っていたのは――
アンナだった。
「…どこ行ってたの!!どれだけ心配したと!!!!!街中探してもいないし!、でもよかった…本当によかった……」
「ご、ごめん、ちょっとパン屋に行って………あれ?パン屋さん?……えーっと、私何やってたんだろう……?」
アンナは不思議そうに笑う。
一週間の記憶はないらしい。
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そして奇妙なことが起きた。
国中の人々が口を揃えて言う。
「塔が石の丸い柱になった!!」
見え方がバラバラだった塔が、
誰の目にも同じ姿になったのだ。
———
「アンナ?アンナは今日、塔はどう見える?」
「うーん、今日も変わらず石の塔だね」
「そっか。そういえば街はすっかり平和だね。ちょっと前はあんなに喧嘩や強盗があったのに。」
「そうだねぇ…なんだったんだろ。
私もなにしてたのかなぁ。ソフィアと歩いててお腹空いたなぁと思ったとこまでは覚えているんだけどなぁ…
あ、そういえば!ソフィアも塔の姿は、石の塔に見える?」
「…石の塔だよ?」
私にだけはまだ炎の塔が見えていたが、アンナと話していくうちに、小さくなって、いつのまにか、
私の見える塔も、石の塔になっていた。
今後の参考にコメントいただけたら嬉しいです。




