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第27話 特訓

翌日、最寄りの村に立ち寄ったサトリ、リーナ、ローレンは、ミセルからまず講習を受けることになった。


「いいか。我々の基本陣形は、私とリーナが前衛で、サトリとローレンが後衛だ。私が敵を蹴散らすので、その討ち漏らしをリーナが片付けろ。」

「サトリは弓で前衛を援護しろ。ローレンは荷馬車を守れ。」


誰も異論はなかった。


「リーナは戦闘経験があり、基礎ができているので、私が相手をしてやろう。」

「サトリは弓の練習だ。弓は射るまでの動作が大切だ。何度も反復して練習するがいい。」

「ローレンは投げナイフを身につけろ。馬車の後ろに回り込まれた時に役に立つ。」


ローレンが呆れた様子で反論した。


「騎士様、投げナイフは相当の腕前がないと使えないぜ。」


しかし、ミセルは動じず、


「なにも致命傷を与えよと言っているのではない。相手の隙を作れば上出来だ。」


ローレンは黙った。


「では、諸君、それぞれの特訓を開始したまえ!」


---


リーナはミセルにいくつかの欠点を指摘され、その修正を手ほどきされた後、ミセルと手合いを繰り返した。サトリは村人から狩り用の木の弓と矢を借り、ミセルに教えられた構えを練習した。ローレンは自分のナイフを的に当てる練習をした。最初は切っ先を指で挟む格好のよい投げ方を試していたが、しばらくすると諦め、柄を持つ投げ方に変えた。


皆が自分の訓練に疲れ始めると、ミセルは地面を使って図上演習の時間を設けた。さすがに軍人だけあって、その解説は極めて説得力があり、ローレンが茶々を入れる隙はなかった。


---


皆が「いつまで特訓は続くのだろう……」と思い始めた何日目かの夜。ミセルは出発を宣言した。


「まあ、まだ子供のごっこ遊びのようなものだが、求めすぎても旅に差し支えがあろう。この間のようなことにならないことを祈ることだな。」


ミセルは豪快に笑った。


---


再び歩みを進めることになった一行は、次の町で武具を揃えることにした。町に入ると、自前の武器を持たないサトリとローレンが揃って武器屋へ向かった。残った二人は宿屋の食堂で彼らの帰りを待つことになった。


毎日、真剣で立ち会っている二人には自然と信頼関係が芽生えていたが、このように差し向かいで話すのは初めてだったため、どこか緊張している様子だった。しかし、そこは大人のミセルが先に口を開いた。


「リーナ、最近どうだ?」

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